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患者さんと病院の相互信頼を

プロフィール

香川井下病院

香川井下病院

 香川県観音寺市は、香川県の西端、瀬戸内海国立公園の中に位置する。市内の有明浜は日本の渚100選、日本の白砂青松100選にも選ばれる一方、豊富な海浜植物から「有明浜の海浜植物群落」として観音寺市の指定文化財になっている。
 香川井下病院は約250年前の江戸時代から医業を行っている井下家の11代目にあたる井下謙司先生が理事長を務める病院である。現在は内科、産婦人科、小児科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、皮膚科、放射線科、肛門外科、神経内科、病理診断科、リハビリテーション科、リウマチ科、麻酔科を標榜し、ペインクリニック、人工透析、人間ドックを完備する。病床数は一般病床143床、療養病床100床の計243床である。
 今回は香川井下病院の井下謙司理事長にお話を伺った。


井下 謙司 理事長

井下 謙司 理事長 プロフィール

1943年に香川県観音寺市で生まれる。1971年に日本大学を卒業し、日本大学医学部第二内科に入局する。1979年に菅野総合病院に勤務する。1981年に井下病院に副院長として着任する。1988年に社会福祉法人大野原福祉会理事に就任する。1994年に井下病院院長に就任する。2001年に医療法人社団豊南会理事長に就任する。2006 社会福祉法人豊中福祉会理事長に就任する。
日本内科学会認定医、日本透析療法学会専門医、日本腎臓学会専門医、日本医師会認定産業医、身体障害者福祉法指定医(じん臓機能障害・呼吸機能障害・肢体不自由)など。

病院の沿革

香川井下病院
1948年
井下司郎院長が現在地で産婦人科、内科、小児科の井下産婦人科医院を19床で開設する
1979年
井下病院を36床で開設し、外科、整形外科、皮膚科、肛門科を増設する
1979年
53床に増床する
1981年
本館を新築し、99床に増床する
1984年
143床に増床する
1994年
井下謙司副院長が院長に就任する
1997年
MRI室、血管撮影室を増築する
1999年
東病棟を増築し、一般33床、療養100床の合計243床となる
1999年
デイケアセンターをオープンする
2000年
法人組織を変更し、医療法人社団豊南会 香川井下病院となる
2000年
訪問看護ステーションを開設する
2000年
介護保険事業を開始する
2001年
井下謙司院長が理事長に就任し、院長を兼任する
2006年
佐藤清人院長が就任する
2006年
デイケア棟を増設する
2007年
電子カルテシステムを導入する
2009年
新産婦人科棟をオープンする
2010年
へき地医療拠点病院の指定を受ける
2011年
新人工腎臓センターがオープンする
2011年
新内視鏡室がオープンする
2012年
地域連携室を設置する
2013年
X線CT装置(80列160マルチスライス)を稼動する
2013年
電子カルテシステムをWeb型にバージョンアップする
2014年
永原正夫院長が就任する
2015年
マンモグラフィ撮影機器を更新する
2015年
MRI装置(1.5テスラ)を稼動する
2017年
新本館が着工する
2018年
新本館が竣工する

 「私の家は先祖代々医師と庄屋を兼ねて、この地で過ごしてきました。私が聞いているのは祖父の時代、明治や大正の頃です。昔は産婦人科でも、外科でも、内科でも、小児科でも全て診ていたんですよね。祖父は酒も強くて、あちこちで皆に大盤振舞をしたり、派手にしていたみたいです。父井下司郎が終戦直後に戦地から戻ってきて、この地に産婦人科医院を開業したのですが、そのときは産科、小児科、内科を標榜していました。祖父も産婦人科医でしたが、父の代で井下産婦人科という名前が有名になりましたし、このあたりでの通称となりました。そして長男である兄が産婦人科医で帰ってきて、私の妹の夫が外科医で帰ってきて、最後に内科医の私が帰ってきました。」

 井下病院は井下理事長のお兄様と義理の弟様が帰ってこられたことで、1979年に医院から病院となってスタートし、1981年に井下理事長が帰ってきた。

 「最初は各科独立採算制でした。親父と息子たちと4つの科で独立採算とし、土地と建物を協栄リースという医療設備法人が所有していて、そこにテナントとして入って、それぞれやっていたという感じなんです。今はそういった形での開業は難しいと思いますが、昔はそのシステムで良かったので、個人の医院が集まって病院を運営していたようなものでした。それを法人にしたのが介護保険制度がスタートした2000年です。介護及び医療療養病棟を作り、東館(現南館)を作って、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科、歯科、などの外来診療科を増やしていって、ベッド数も増やしました。」

 現在は243床で、そのうち医療療養型が100床となっている。

 「兄の息子である甥が産婦人科医として帰ってきたのが2009年です。産婦人科棟を新築したところ、患者さんが一気に増えました。それから新しい本館の建築に取りかかりました。旧本館は1980年に完成したのですが、1981年に建築基準法が改正され、耐震基準が大幅に変更になったのです。しかし、そのままで来たところ、10年ほど前に独自に耐震診断をしてもらったら、耐震基準に合わないところが一部ありました。震災も色々とありましたし、県からも耐震の改築をするか、建て替えるかを迫られ、まだ築38年でしたから惜しかったのですが、思い切って建て替えました。入院患者さんを診ながらの建て替えとなりました。本当は旧本館の前の駐車場に建てたかったのですが、民家があったことで難しかったんです。それで、こちらの場所になりました。ここは田んぼだったので土地の地権者が何人もおられましたが、皆さんにお願いしながら土地を確保しました。ただ、新本館、デイケア棟、南館、産科棟と横に広がったので、動線が長くなり、患者さんや職員には迷惑をかけています。今後、旧本館を解体したあとに産婦人科病棟を増築して、手術室を独自に作ります。本館には手術室が2つありますが、それと同じようなものを産婦人科にも作る予定です。」

2019.09.01 掲載 (C)LinkStaff

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