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患者さんと病院の相互信頼を

病院の特徴

1.内科

 常勤医師が9人いる。循環器には2人おり、高齢者への心臓カテーテル術が多い。

 「高齢の患者さんで心臓カテーテル検査をしないといけない方が多いので、週に2回、カテーテルをしていますが、待機的な手術や検査、処置も多いため、急性の心筋梗塞などに対応することが難しくなっています。内科主任部長でもある松村憲太郎医師は勤続20年以上なのですが、非常にアクティブで、学会でも何本も演題を出して発表しています。カテーテルも一人で次々にやっていて、しかも技術があるので、この松村医師に大勢の患者さんがついています。」

 神経内科にも力を入れており、常勤の専門医が2人いる。県内でも数少ない専門医であり、高松医療センターと提携している。

 「高松医療センターは香川県の難病の中心施設であり、ALSなどを専門に扱っています。当院は協力病院として、高松医療センターで治療した患者さんで慢性の方を受け入れています。当院の特殊疾患療養病棟で、2人の神経内科の医師が診ています。」

 内科のほかの特徴として、日本東洋医学会の教育関連施設であることが挙げられる。

 「これも神経内科の医師が指導医としてやっており、東洋医学を習いたい先生が来られることもあります。ほかに消化器や呼吸器の専門医がいます。この地域では循環器でカテーテル検査をしている病院は当院のほかは三豊総合病院しかないし、三豊総合病院から慢性になった患者さんで医学的に必要な療養しないといけない方のご紹介があると、当院の医療療養病棟で診るケースも多いです。」

 一方、栄養サポートチームの活動も盛んであり、2018年に特定給食施設として厚生労働大臣表彰を受けた。
 

2.産婦人科

 永原正夫院長と井下理事長の甥である井下秀司部長が中心となって、新しい産婦人科病棟を充実させている。

 「ホテルのような産婦人科病棟を作りました。この特徴は分娩支援システムです。分娩監視装置と連動して映像や音楽が流れますので、非常にリラックスした雰囲気で分娩ができ、好評をいただいています。モニタリングルームやエステルームも備えました。エステルームは退院するときにエステができるものです。無痛分娩や不妊治療も積極的にしています。産後のヨガ教室も行っています。分娩数は年間550前後で、香川県のベスト5に長くランクインしています。田舎ですし、少子化の中でのこの数字は有り難いです。このあたりの方々はほとんど当院で出産されています。」
 

3.泌尿器科・血管アクセスセンター

 血管外科にシャントが得意な石原邦洋医師がおり、香川井下病院の強みの一つになっている。

 「石原医師は今、常勤から外れて、高松や愛媛県、岡山県など、手術や透析であちこち飛び回っています(笑)。手術や造影、人工血管の増設などに週に何回か来てもらっていますが、血管のトラブルが起きれば、その都度、診てもらっています。」
 

4.小児科

 小児科には2人の常勤医師がいる。

 「香川大学の小児科医局からの派遣で、2人の医師が学校医なども務めながら、小児科の一般診療を頑張ってくれています。当院は産婦人科で産まれた新生児が多いので、新生児のフォロー管理をしています。それで、今回の産婦人科病棟の増築にあたっても小児科の検診室を作りました。当院は小児科と産婦人科のチームワークが良く、赤ちゃんがどんどん生まれています。生まれた赤ちゃんは健診も必要ですし、幼児期には若いお母さん、お父さんは不安になりますが、それを手厚くチェックできるというのは当院の強みです。それに付随して、目やにが出る、湿疹が出る、耳が遠いといった新生児から幼児期に併発する疾患を診られるという体制を作っているので、地域の若い親御さんたちに安心感を与えているように思います。」
 

5.整形外科

 整形外科には常勤医師が2人おり、外来を中心に診療している。

 「特徴的な治療としてはプラセンタですね。アンチエイジングと言いますか、若返りのホルモン注射のようなものです。人間の胎盤を抽出したものを注射するのですが、あまり一般的な治療ではありません。一部に保険診療ができますが、自費診療が多いです。更年期障害や肝機能障害の治療にも使われていますが、多くはアンチエイジングで使っているようです。」

2019.09.01 掲載 (C)LinkStaff

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