「医師として」メインタイトル
64歳の眼科医、転職活動の想定外の結末とは?
 

第三十一話
医師としての志し(後)

 四「日当直の院内待機業務」至急の求人
「日当直の院内待機業務」至急の求人
 自由診療や介護老人保健施設求人のご提案が底を尽き始めたとき、1件の特別な働き方ができる求人の連絡が医療機関から入りました。
 「実は、医師数の配置基準の兼ね合いで日当直の院内待機業務のみを常勤扱いでお願いできる医師を至急で探して欲しい。業務内容としては主に待機のみです。していただくことはほとんどありません。」という医療機関からの依頼でした。
 私はこの時、この眼科の医師がすぐに頭に浮かびました。ただ自由診療でも介護老人保健施設でもない働き方なのでどうせ難しいという先入観を持ちつつ、その医療機関に匿名で提案してみました。
 「眼科医であれば夜間の高齢者による目の疾患にも対応いただけるので大歓迎です。」という医療機関からの予想外の返答でした。
 五 提案しても難しいか?額面が希望金額の半分以下
提案しても難しいか?額面が希望金額の半分以下
 提案しても断られる。難しいだろうと思いつつ、せっかく挙がった求人だったので、医師に提案することにしました。しかしその求人は基本は待機業務のみなので給与面は当初、その医師が希望する金額の半分以下の額面でした。100%断られる。と確信していました。
 六 しかし思いがけない返答に
しかし思いがけない返答に
 翌日の朝、出勤すると医師から思いもかけない返答が届いていました。
 「今回の待機業務の求人に非常に興味があります。面接の設定をお願いできますか?」
 驚きが多きすぎて、メールの文面を二度読みしてしまいました。
 七 意外な入職の動機。先入観を持ってはいけない。
意外な入職の動機。先入観を持ってはいけない。
 その後、面接→採用→契約→入職まで、驚くほどスムーズに進んでいきました。入職していただいてから1ヶ月ほど経ったころこの医師に、入職を希望された動機を聞いてみました。
 「実はこの近隣に投資用に買ったマンションがあるんです。今は空き部屋で自己使用できる点と、待機のみの勤務といっても、いつから必ず眼科疾患の患者が来るはず。機会は少ないと思うがほんの少しでも役に立てる仕事がしたかったので、給与額に関わらず希望したんです。」ということでした。

 この時、あらためて、医師に求人を紹介するときは絶対に先入観を持ってはいけない。どこでどのような機会や縁があるかわからないから。と強く思いました。
 
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