「医師として」メインタイトル
「医療機関に来院出来ない患者を診たい」
そんな強い気持ちを持ち続けて今日も
診療に当たる、60代後半ドクターの転職秘話。
 

第十一話
型にはまらない意志
(前編)

 三 診療報酬改定
平成28年度の診療報酬改定により、在宅医療については大幅な改正がありました。
従来の算定要件から大幅に変わったのは、1施設あたりの対象人数と患者の重症度により、診療報酬が最大で3分の1に減額されるという点です。特に、一戸建ての入居者ではなく、老人施設などの場合は、顕著に減額された形になりました。
在宅医療を普及させるため、国は訪問診療にかかる診療報酬を高く設定していたため、各医療機関は医師採用にあたり年俸のつり上げ合戦を繰り広げるなど、高額求人が当たり前の領域でした。
しかし、在宅バブルも今年度の診療報酬改定を機に終息し、高額年俸を重視するDr.には魅力を感じない領域になってしまいました。
そういった中、年俸は診療体制によりけりというI先生のご希望は、話を進めやすいと感じたわけです。
しかし、ここから迷走の旅が始まりました。
 四 見透かされた現実
見透かされた現実
困難を極めた最大の要因は、60歳代後半というI先生の年齢です。
在宅医療を提供しているクリニックは、開業から比較的新しく経営者が若い為、招聘する医師も世代を同じくする若い医師を求めていました。
また、60歳前後の経営者のクリニックでは、後継者をつくりたい意向から、同年代のDr.の採用は難しいとお断りを受ける日々が続きました。
焦燥感だけが募る日々が過ぎ、I先生へ途中経過を報告した際、先生より2度目の面談の機会を頂きました。
面談時、先生から開口一番、「なかなか難しいでしょう」と自身の年齢面で苦戦している私を見透かすように声を掛けてこられました。
 
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