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人が人として尊重される医療活動を

運営・経営方針

1.運営・経営方針

 運営や経営にあたって心がけていることを伺った。

 「需要に対して医師が少なく、人間ドックや検診は利用者さんが満杯な状況です。医師が全く足りません。しっかりした質にこだわっていますので、中小企業で働いている方々から厚く信頼されている検診活動ができていると自負しています。疾患の予防や介護の予防では検診や教育の果たす役割は非常に大きいです。長野市の人口は36万人、周辺地域も含めると38万人のうち、6万人の組合員がいます。5、6人に1人が組合員です。長野医療生協では「みんなの医療」という新聞を出していますが、この宣伝効果は強いですね。新しい医師が来ると記事を書いてもらったり、医療生協には班会という地域ごとの組織がありますが、そういったところで話題にしてもらっています。運営や経営にあたってはそこを通じて広げていくというのが強いです。」



2.地域連携

 長野中央病院がどのような地域連携を行っているか、具体的な内容を伺った。

 「無差別平等の医療をやっているという点で、地域の信頼は厚いです。当院だけが行っていることではありませんが、開業医の先生との連携の集いなどもあります。断らない救急を行っているということと救急隊の本部が病院の近くにあったこともあり、救急隊との連携は非常に良いです。症例検討や勉強会などを年に3、4回行ったり、救急車同乗体験をさせてもらっています。開業医の先生との連携のみならず、救急隊や消防との連携も非常に活発ですね。また班会を支援する地域活動部という部署があり、医師や看護師を連れていって出前講座を行っています。医療生協という法人の中で老人保健施設や診療所を持っていますので、病院の中の部署ではないですが、退院後も様々な介護系の施設で引き続き診ており、法人として総合的に展開しているのも特徴です。」



3.今後の展開

 主治医制からチーム制への徹底だったり、当院は救急医療に傾注し、診療所は安定している方を診るという地域連携だったりも課題ですが、働き方改革に真剣に取り組んでいかないといけないと思っています。スタッフは大忙しですし、スタッフが目一杯働いて、何とか病院の運営がなりたっているという状況なので、これをずっと続けていくと若い人たちから毛嫌いされる可能性があります。特に女性医師が働きやすい職場づくりが急務です。女性の研修医が妊娠、出産しながら臨床研修を進めていった実績はあるのですが、ワーク・ライフ・バランスへの取り組みはかかせません。猶予は5年ありますが、一年ずつ改善していけるよう、頑張ります。保育所の拡充も検討しています。
 また、臨床研修病院としての発展継続も挙げられます。初期研修医が安定して集まったうえで、私たちのマインドを学んでほしいし、総合診療や総合的な内科の研修医を集めることで、医師の増員を図りたいです。医師さえ増えれば、色々なことができそうです。
 病院のリニューアルは10年ほど先になるでしょう。中長期的な課題として、内科系、外科系といった一般的なところでほかに負けない病院にしたいと考えています。


2019.01.01 掲載 ©LinkStaff

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