医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#97 「医師」にはいろんな種類がある!臨床医とはどんな仕事?

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医師という仕事は、専門分野や働き方によってさまざまな違いがあります。そのため、医師を目指して勉強を重ね、経験を積んでいく過程で、自分がどういった医師になるか決めなくてはいけません。ここでは医師の働き方の一つである「臨床医」について詳しく解説していきます。

「医師」にはいろんな種類がある!臨床医とはどんな仕事?

臨床医の定義とは?主な仕事内容

臨床医とは、患者と直接接して診察や治療を行う医師のことです。一般人がイメージする「お医者さん」は、臨床医を指すことが多いでしょう。主な仕事内容としては、まず患者の症状を読み取る診察が挙げられます。患者と言葉を交わしたり、聴診や触診をしたりして、患者の状態を確認していきます。そして、不調の原因が判明した場合は、症状に合わせて注射や点滴、薬の処方などを指示します。症状が外傷の場合は、消毒や治療薬の塗布、縫合などによって回復を目指します。
小さな診療所やクリニックで働く臨床医であれば、自分の病院で対応できない患者(病名の特定が難しい症状や、重い病気や外傷など)に対して、設備の整った大きな病院で診察してもらうための紹介状を書くこともあります。
大きな病院に勤める臨床医は外科や内科、耳鼻科や小児科、眼科や産婦人科などといった診療科目ごとの専門的な設備を使い、精密検査や手術なども行います。
ちなみに、医師の働き方として臨床医とともに語られることが多いのが研究医です。研究医とは、大学や病院で研究を専門的に行う医師のことを指します。原因や治療法がわかっていない病気などについて研究し、病気のメカニズムを解明したり、治療法を確立したりすることなどを目標としています。

臨床医が診療する患者にはどんな症状がある?

臨床医の勤める病院の規模に関係なく多いのが発熱や咳や喉の痛み、頭痛や腹痛や息苦しさ、めまいや吐き気やだるさなどといった症状です。さまざまな病気に共通して見られる症状であり、なにが原因でそれらの症状が起こっているのか、臨床医は診察によって見極めなければいけません。また、切り傷や擦り傷、骨折などといった外傷もよく診療する症状です。
診療科目で区分した場合、外科なら胃癌や大腸癌などといった消化器系疾患を扱ったり、ヘルニアや靱帯損傷などの症状を扱ったり、くも膜下出血や脳挫傷などといった重篤な症状の手術を執刀したりします。内科であれば肺炎や気管支喘息、ポリープや肝硬変、心不全や高血圧症、白血病や髄膜炎などといった多様な症状と向き合う必要があります。耳鼻科なら難聴や鼻炎、小児科なら異物誤飲や食物アレルギーなどの症状を診療します。さらに、眼科の場合は白内障や緑内障や網膜剥離、産婦人科であれば早産や子宮筋腫や感染症などといった症状の患者が訪れます。
もちろん、これらの症状はごく一部です。臨床医として働いていれば、他にもいろいろな症状を抱えた患者を診療することがあるでしょう。

臨床医を目指すためのステップを知ろう

臨床医となるには、まず医科大学や大学医学部などで、6年間の医学過程を履修する必要があります。通常は1~3年目で一般的な教育科目および医学の基礎を学習し、4~6年目にかけて医学の専門教育を受けます。5年目からは臨床実習が開始され、医療の現場で知識や技術を学びます。医学過程を修了したら、医師国家試験に臨みます。
医師国家試験に合格したら、続いて最低2年間の臨床研修を受けなければいけません。研修中は研修医という扱いになり、給与が支払われます。臨床研修を終えたら、特定の診療科目の専門医になるべく、専門研修を受けることになります。専門分野によって異なるものの、研修期間はだいたい3~5年です。その後、専門医試験に合格して専門医資格を取得することで、目的の診療科目の臨床医として従事できるようになります。

患者と触れ合いたいなら臨床医がおすすめ

医師の主な働き方は、臨床医と研究医という2つのタイプに分類されます。医療の現場で患者と直接触れ合いたいと考えているなら、臨床医を目指すと良いでしょう。さらに、どういった症状の患者と向き合いたいかも重要ですから、どの診療科目の臨床医となるか、慎重に選択する必要があります。

2022.7.5 更新
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