医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

子どもの健康のために尽くす!小児科医の主な仕事内容

小さい子どもは発熱や嘔吐などの症状が出やすく、それを見守るご両親は不安になることが多くあります。子どもの総合医である小児科医の仕事とはどんな内容でしょうか?ここでは小児科医の仕事内容やなり方、小児科医の役割などをご紹介します。

小児科医の定義…何歳までのどんな症状を診る仕事?

小児科医の定義…何歳までのどんな症状を診る仕事?

小児科医は主に15歳未満くらいの子どもを対象に、総合的に診療や治療を行う医者のことを指します。特に子どもがかかりやすいはしかやおたふく風邪、喘息などの治療から、日常的にかかる風邪など診療内容は多岐にわたります。また乳幼児健診やワクチンの接種なども小児科医の主な仕事の一つです。
小さい子どもは自分で症状をうまく伝えることができないので、子どもの様子をよく観察して状態を判断する必要があります。一般的な内科の知識は元より、子どもの発育に関わる分野まで幅広い知識と経験が求められるでしょう。
一言で「子ども」といっても新生児から学童期の子どもまでその年齢や発育状態は様々なため、診察する子どもに合った診療方法や薬の種類、薬の適量などを見極めることも重要です。特に小さい子どもは症状が急変したり、突発的に熱が出たりするので、時間外診察が多いのも特長です。

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小児科医はどうやったらなれるの?特別な技術はいるか

小児科医に限らず、医者になるためにはまず医学部の6年間の課程を修了する必要があります。その後大学を卒業もしくは卒業見込みが与えられると、医師国家試験を受験することができます。この試験は大変難関ですが、6年間しっかりと勉学に励んでいれば高い確率で合格することができるでしょう。
医師国家試験に合格したら、2年間の初期臨床研修医としての研修がスタートします。ここでは研修必須科目の内科、救急部門、地域医療の他にいくつかの選択できる科で研修を受け、その間に自分が最終的にどの科で働きたいのかを決めることができます。
小児科医になりたいと決めたら、小児科で3年間の後期研修を経験し、最終的に学会の認定試験に合格することで小児科医になることができます。さらに小児腎臓内科や小児アレルギーなどの専門分野に関する知識を身につけることによって、多くの医療機関で活躍することができるでしょう。

小児科医にぴったりの性格とは

小児科医が担当する患者は子どもばかりですが、子ども好きな人が向いているかといえば一概にそうではない部分もあるようです。ただし特に具合が悪い子どもは不安で泣いているケースも多いので、患者に対して安心感を与えるような雰囲気や笑顔などで対応できる人は評価が高くなる傾向にあります。
子どもはどこがどのように苦しいのかなど、細かく症状を説明することができません。子どもに付き添ってきた親御さんとうまくコミュニケーションをとりながら、症状を判断していく理解力も必要です。自分の子どもの具合が悪いと、親御さんはとても不安になります。そんなご両親の話もしっかりと聞く根気強さを持った人は小児科医に向いているでしょう。

繊細な子どもの健康と関わり続ける小児科医

大きな病院などで新生児科を担当する小児科医の場合、子どもが生まれる前から産婦人科と連携して、先天性の病気に対する働きかけを行うこともあります。また小児がんなどに対応する、より専門的な「小児外科医」という選択肢もあります。
広い視野で見ると、小児科医は病気の治療だけでなく、子どもの成長そのものに大きく貢献する医者です。胎児から小児、思春期と子どもが成長する過程で起こる様々な健康の問題に取り組んでいくことが求められるでしょう。
また育児の不安を抱える母親のサポートをしたり、地域の子どもの成長を見守ったりといった役割も期待されます。繊細な子どもの変化にいち早く気づくためには、日頃からの密なコミュニケーションが必要です。小児科医は特にかかりつけの医者として活躍できる人材が求められるでしょう。

2022.7.5 掲載
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