医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#92 医師の仕事に就くにあたって…押さえておきたい3つのポイント

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とかく医師は激務で時間に追われているというイメージがあるかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか。イメージ先行で仕事に就いて「こんなはずじゃなかった」という事態は避けたいものです。仕事として医師を選ぶ際には、働き方や求められる人物像を事前に把握しておくことが大事です。大きく3つのポイントだけでも押さえておきましょう。

医師の仕事に就くにあたって…押さえておきたい3つのポイント

医師の仕事の1日のスケジュールは?

臨床の場で働く医師の場合は職場が病院となります。そのため、勤務時間は勤務先の開院時間によって変わりますが、おおよそ次のような流れになります。

7:00 出勤。白衣に着替え、カルテや医療器具の用意。担当の患者の診察
8:00 カルテをまとめたり薬の指示を出す
12:00 患者の検査に同行
14:00 昼食。
14:30 治療方針についての会議
17:00 当直医への引継ぎ
18:00 診察
19:00 カルテをまとめる。医学書を読み勉強
22:00 退勤

このように、病院の勤務医の場合は大変忙しく、これ以外にも当直勤務や急な呼び出しがあることも珍しくありません。昼休みも午前の部の診察が長引けば休息もままならないこともあります。ゆっくりと外へ出てランチということはまれで、院内の食堂や弁当持参ということが多くなっています。
対して、研究機関で働く研究医になると、一般的な会社員に近い働き方となっています。朝出勤し夕方に帰るというもので、夜勤や呼び出しももちろんありません。

医師の仕事に向いているのはどんな人か

医師というとなにかと優秀な人が向いているように思われますが、一番必要な素養は社会的な使命感です。何よりも、人を救いたい。患者のために日々臨床と勉強に取り組む気概があるかどうかというところが重要です。医学の世界は日進月歩です。医師になってからも、学ぶことは山のようにあります。
そして、看護師や技師などの現場スタッフとのチームワークのほか、患者への説明でのコミュニケーション能力も欠かせないものです。何気ない会話や表情から小さな体調の変化も見逃さない観察力や注意力も医師として大事な能力です。多くの病気で病状を把握するカギとなるのは患者の訴える痛みや状況です。そのため、患者から容態や病状を上手く聞き出す能力は医学の知識以上に必要とされるものです。
ただし、病気の治療法を研究する病理医などであれば、さほどコミュニケーション能力は問われません。

医師の仕事で大変な場面には何がある?

日々さまざまな病状を抱えた患者と接するのは、精神面でも肉体面でも疲労します。勤務医で担当した患者の病状によっては、土日返上ということもあります。休みが取れないのは、家庭を持つ人には辛い面もあります。不規則な生活では旅行やレジャーもなかなか計画通りにはいきません。
毎日の仕事はつねに真剣勝負です。遊び過ぎて寝不足で仕事をするなどということは許されません。診療でミスをしてしまったら、元も子もありません。人の命を預かる仕事という責任感とプレッシャーが重くのしかかってきます。
科によっては、命に直接かかわることももちろんあります。治療で良い結果が出ないことや、命を救えないこともあります。助かる見込みのない患者やその家族に告知をするのも医師の辛い役割です。

医師の仕事で成長するためには事前にリサーチを

医師の仕事は激務です。命を預かる責任感、つねに気を抜けないプレッシャーと引き換えに高収入や人々からの尊敬を受けています。ですが、同じ医師であっても勤務先によってその仕事内容や労働時間には大きな違いがあることも事実です。
職場を選ぶ際には、この先自分がどのような医師を目指すのか、どんな風な働き方をしたいのかといったキャリアプランをしっかりと立てましょう。そこから、勤務形態や報酬はどのようなものを望むのか、自分のなかで明確化していきます。自分の希望にあった施設があれば、見学や面接をした上で納得できるかどうか検討しましょう。医師として成長できるかどうかは、事前の入念なリサーチにかかっています。

2022.6.22 更新
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