医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

泌尿器科とは?仕事内容や年収・適性を解析!

内科や外科と比べるとマイナーなイメージかもしれない泌尿器科ですが、実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。今後の動向を含めご紹介します。また、気になる年収や労働時間の長さ、向いている人についても知っておきましょう。

泌尿器科の仕事内容とは?需要はあるの?

泌尿器科の仕事内容とは?需要はあるの?

泌尿器科の治療領域は、尿路疾患からはじまり男性生殖器、女性の骨盤の疾患まで幅広い領域の治療を専門的に行っています。そのため需要は今後も高いと思われます。
さらに細分化され、小児泌尿器科・女性泌尿器科・老年泌尿器科などがあります。病状としては、排尿が関係する排尿機能や尿路感染症は分かりやすいものでしょう。神経泌尿器や尿路結石、泌尿器腫瘍などももちろん取り扱います。さらに意外と思われるかもしれませんが生殖機能などの病状のほか、肝移植までを取り扱います。外傷や緊急を診る職場もあれば、基礎研究を主とする職場もあります。泌尿器科で行われる手術には前立腺生検や膀胱鏡検査などの数10分で終わる簡単なものから、膀胱摘出手術などの10時間以上もかかるものまでバリエーションがあります。また、泌尿器科では腎臓にからむ臓器を扱うため、人工透析設備がある病院に勤務する場合、統制管理を任されることもあります。つまり、泌尿器科といっても、腎臓や前立腺などの特定の泌尿器科を専門とする医師もいるのです。

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泌尿器科になるための注意点や適性とは?

泌尿器科では幅広い領域を扱い、臨床の場においても外科であると同時に内科的なアプローチも行います。さらに、ロボット手術などといった最先端の技術や画像研究、新しい薬剤の開発も盛んな分野です。単独の科でもさまざまな専門分野が存在することが、負担ではなく面白いと興味を持って取り組める人が向いているといえるでしょう。内科医は患者が泌尿器に問題があると考えれば、ほぼ確実に泌尿器科へ送ります。それだけ、泌尿器科医は高度な知識を持つ泌尿器の専門家とされているのです。ただし、その反面泌尿器以外の分野となると知識や経験が浅くなってしまいます。すべての疾患に対処したいという人には向いていないかもしれません。

他科よりも稼げる?泌尿器科の年収は?

泌尿器科医の年収も、他の医師と同レベルで年収1000万円前後となっています。ただし、常勤の通常業務に加えて、個人的にアルバイトを行うことでさらに収入を増やすことは可能です。
今後、高齢化が進むにつれて人工透析を必要とする患者が増えることが予想されます。先を見据えて、人工透析の臨床経験を積むことができる病院で勤務し、スキルを身に付けておくことでさらなる収入アップも見込めるでしょう。
医師としての人生を考える上で、QOLはどうなっているのかは気になるところです。収入もさることながら、余暇もおろそかにしては良い仕事ができません。泌尿器科は外科でもありますが、朝早くから夜遅くまで手術に追われるということはまずありません。救急や休日に呼び出される原因となる救急疾患というものが、泌尿器関係では少なくなっています。そのため、たいていの手術は計画されたとおりに行うことができます。そのため、ある程度は自分の都合を融通しやすいのです。

デリケートな部分だからトラブルは未然に!

いくら病気であるといっても、患者にとって他の科とはちがって泌尿器科にかかるというのは心理的なハードルが高いものです。泌尿器科を訪ねる患者の割合は男性の方が多く、異性である女性医師に診察されるとなると恥ずかしがる人もいます。できるだけ患者に心理的負担をかけさせないようにすることが求められます。
診察の場で病状によっては局部を診なくてはならないことも多くあります。医師にとっては当たり前のことであっても、患者側からすれば大変恥ずかしいことです。相手の気持ちになって、できるだけ機械的に診察を行うのも大事です。泌尿器科では他の科以上に対象とする部分がデリケートなだけに、患者のことを思いやって診療を行うということを常に念頭に置きましょう。

2018.6.13 掲載
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