医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

アメリカの医師は年収が高い?勤務時間や特徴とは?

あらゆる業界でグローバル化が進む時代、日本人医師でもアメリカで勤務するケースが少しずつ増えてきています。アメリカの医師の方が高年収という情報もあり、気になる人も多いでしょう。ここではアメリカの医師の年収について日本と比較しながらまとめます。

アメリカの医師はどの科が年収上位?

アメリカの医師はどの科が年収上位?

アメリカの医師で特に年収が高いのは外科医です。アメリカの医療関係者向け情報機関であるMedscapeの調査によれば、最も年収が高いのは整形外科医と放射線科医で約2800万円となっています。その次が循環器科医と麻酔科医で約2600万円、すべての科の年収の平均は約1600万円となっています。全体的に高年収なのは整形外科医ですが、医師によっては心臓外科医の年収が非常に高くなります。難易度の高い手術をこなせる医師であれば、勤務医でも年収4000万円前後です。
逆に他の科より低収入なのが家庭医と小児科医で、年収1300万円程度となっています。アメリカの医師全体の平均年収は1600万円前後です。日本経済新聞の2013年9月の調査によれば、日本の医師の平均年収は1477万円となっています。医師全体の平均年収なら日本とアメリカの差はさほど大きくないといえるでしょう。勤務する科によって年収が大きく違うのがアメリカの医学界の特徴です。

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評価が高いと年収があがるアメリカの医師の特徴

評価が高いと年収があがるアメリカの医師の特徴

アメリカの医師は患者や同僚・関係者からの評価が高いと年収が上がります。日本の勤務医は固定給ですが、アメリカは勤務医でも歩合給だからです。競争が激しいというデメリットもありますが、実力がある医師にとっては有利なシステムです。日本と違って転職にネガティブなイメージがまったくないため、今の勤務先より良い条件を提示してくれる病院があったら次々転職するのもアメリカの医師の特徴です。

日本に比べて少ない?アメリカの医師の勤務時間

日本に比べて少ない?アメリカの医師の勤務時間

アメリカの医師の勤務時間は日本より少なくなっています。正確には「ルールはほぼ同じ」です。労働基準法で定められている法定労働時間は、日本もアメリカも「週40時間まで」となっています。1日8時間で週5日勤務ということです。これを超えた時間はすべて残業となります。
アメリカの医師が許可されている残業時間は「週40時間」です。つまり病院が医師に命令すれば「1日16時間で週5日働かせる」ことができます。一般アメリカ人の2倍の労働時間です。アメリカでも医師の仕事は激務とされています。日本の医師の労働時間はアメリカより少し長くなります。アメリカの医師がフルで残業をしたら「月160時間の残業」となりますが、日本の医師は「月200時間の残業」というケースもしばしばみられます。
そして決定的に違うのは「残業代が出るかどうか」です。アメリカはたとえ1時間でも残業をしたらシビアに残業代を請求する医師がほとんどです。一方、日本人の医師のはアメリカと比較して残業代を請求する割合が低くなります。「アメリカの方が医師の待遇がいい」とみられる1番の理由はここにあるといえるでしょう。

アメリカの医師は日本の医師より年収が高いの?

アメリカの医師は日本の医師より年収が高いの?

アメリカの医師の年収は日本の医師と比較して全体的に高くなっています。日本は開業医にならない限り年収2000~3000万円は稼げませんが、アメリカなら勤務医でも稼ぐことができます。
たとえば麻酔科医は平均年収が約2500万円で、最高年収なら約3400万円ということもあります。日本の麻酔科医は平均年収約1000万円で、最高年収でも約1800万円というケースが多くなっています。心臓外科医だと、アメリカは最高で年収4000万円程度稼げることもあります。一方、日本の心臓外科医は最高でも年収2200万円程度が多くなります。どちらも単純に比較すると「アメリカは日本の約2倍の年収」となります。
両者の違いは「固定給か歩合給か」ということに加えて「残業代がもらえるかどうか」も大きいでしょう。日本の医師が残業代をすべてもらっていたら、アメリカの医師に追いつく可能性もあります。日本の病院の労働環境に疲弊していてアメリカ人と同等に英語を扱える自信があったら、アメリカの病院への転職を考えてみるのもいいでしょう。

アメリカの医師についてよくある質問

アメリカで医師の年収は、その医師の専門分野、地域、経験などにより大きく異なります。また、一部の医師は自己のクリニックを経営している場合もあり、その場合の収入はクリニックの業績に大きく左右されます。
しかし、一般的な傾向として、アメリカの医師は他の多くの職業と比較して高い年収を得ることが一般的です。2021年の時点で、アメリカの全医師の中央値年収は約200,000ドル~300,000ドル程度と報告されています。
専門分野によっても年収は大きく異なります。例えば、一部の高度な専門性を必要とする分野(外科、麻酔科、整形外科、放射線科など)では、年収が500,000ドル以上になることも珍しくありません。
しかし、これらの数字はあくまで平均的なものであり、個々の医師の年収は、その人の経験、地域、働き方、専門分野などにより大きく異なります。また、医学生の負担する学生ローンの返済も考慮する必要があります。これらのローンは数十万ドルに及ぶこともあり、初期のキャリアにおける実質的な収入を減少させる可能性があります。

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医師の年収はその国の経済状況、医療制度、専門分野、経験、地域などによって大きく異なります。しかし、一般的には、アメリカの医師の年収は日本の医師の年収よりも高い傾向にあります。
アメリカの医師の年収は、専門分野によりますが、2021年時点での一部の報告では、一般的な医師の中央値年収は200,000ドル~300,000ドル(約2,200万円~3,300万円)程度とされています。特に専門性の高い分野(外科、麻酔科、整形外科、放射線科など)では、年収が500,000ドル以上になることも珍しくありません。
一方、日本の医師の年収は、専門分野や経験によりますが、2021年時点での報告では、一般的には1000万円~2000万円程度とされています。ただし、自己のクリニックを経営している医師は、そのクリニックの業績により、これよりもはるかに高い年収を得ることが可能です。

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2018.6.13 掲載
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