医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

意外と知らない医学部教授の年収と魅力

医学部の教授は医療のスペシャリストであり、プライベートも華やかな印象があるかもしれません。しかし実際は国立大学、私立大学によってその待遇は大きく異なります。ここでは意外と知らない医学部教授の年収と魅力についてまとめてみました。

国立大学の医学部教授の年収推移!

国立大学の医学部教授の年収推移!

医学部の教授というステータスを考えると、その年収も高額なイメージがあるかもしれません。けれども国立大学の場合は給与の金額が国によって定められているため、学部に関わらず教授の給与は一定です。つまり医学部の教授も法学部の教授も同等の給与をもらうことになります。
具体的な数値としては、20代で600万、30代で800万、40代で1000万程度の年収です。これは大学病院の教授や開業医などと比較すると、半分程度の金額となっています。
大学で研究を行い医学の発展に貢献している実績があるとしても、基本的には大きく年収が上がることはありません。つまり国立大学の医学部教授の年収は他の医師と比較して、決して高額ではないことがわかります。

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国立より多い?私学の医学部教授の年収推移!

国立より多い?私学の医学部教授の年収推移!

一方、私学の医学部教授の場合は少し様子が変わってきます。国によって給与が定められている国立大学とは違い、私立大学は自由に給与を設定できます。よって実績が評価されて教授となった場合は、国立大学よりも年収が高くなることが期待できるでしょう。
ただし基本的な年収は国立大学と大差がなく、40代で1000万前後の年収となります。この年収をベースに、持っているスキルによって金額がアップしていくのです。
また私立大学は医師としての「知名度」が重視される傾向にあります。難しい手術の実績があったり名前が広く知られている医師の場合は、高待遇でヘッドハンティングされるケースもあります。有名な医師が教授として在籍していることは、その私立大学にとって大きなステータスとなるからです。このような場合は、40代で2000万以上の年収を得ることも可能でしょう。

医学部教授は本給よりも他からの収入が魅力?

医学部教授は本給よりも他からの収入が魅力?

これまで紹介してきたように、医学部教授の給料は決して高くはありません。けれども大学から支給される本給以外にも収入が期待できるのです。その中でも「講演」は大きな副収入となっています。自治体や企業から講師として話をすることを依頼され、自分の専門分野についての講演をするのです。
講演は1回開催することに謝礼が支払われることがほとんどです。また医師のような専門性の高い職業の場合、その謝礼は高額となる傾向にあります。例えば2時間の講演で10万~30万程度の金額を提示されることもあるでしょう。
これは教授としての本給以外からの大きな収入となります。普段大学で大勢の学生を前に話している教授であれば、講演を行うことは難しいことではありません。また学生以外との交流は医学部教授として視野を広げることにもつながります。
また講演以外にも小規模な学習会や書籍の出版など、スキルを上手に活かして本給以外から収入を得ることも可能です。このように様々な方法で収入が得られる点も医学部教授の魅力といえるでしょう。

仕事のやり過ぎに注意!ワークライフバランスをとろう!

仕事のやり過ぎに注意!ワークライフバランスをとろう!

未来の医師を育てる医学部教授の仕事は非常にやりがいの大きなものとなっています。また本職である学生の指導に加えて、先端医療の研究や地域医療の改善に尽力している教授も少なくありません。医学部教授という責任ある職についた人の多くは、その仕事に集中するあまりプライベートを犠牲にするケースがしばしば見られます。
けれども医学部教授として長く働きたいのであれば、自分の心身の健康を維持することが最も重要です。よってワークライフバランスを考えた働き方を意識できると良いでしょう。准教授や大学スタッフと協力しながら仕事の負荷を軽減し、仕事とプライベートを両立した働き方を実現していきましょう。

医学部教授についてよくある質問

日本の国立大学教授の年収は多くの要素によって決まります。一般的に、その人がどのくらいの経験を持っているか、どの分野で教授職を持っているか、研究業績や教育業績などによって異なります。
公的なデータに基づくと、日本の国立大学教授の平均年収は約1,000万円から1,500万円程度(2021年時点)であるとされています。しかし、医学部の教授は、その専門性と責任の大きさから、一般的にはこれよりも高い給与を得ている可能性があります。
さらに、教授の年収は基本給だけでなく、研究助成金や講演料、執筆活動からの収入なども含むことがあります。これらの追加の収入源は、教授の専門分野や経験、評価などによって大きく異なる可能性があります。
これらの情報は、一般的な範囲を示していますが、具体的な年収は個々の教授によって大きく異なる可能性があります。また、公務員としての待遇改定やその他の要因により、これらの数値は変動する可能性があります。

助教授として働く医師の年収は、その人がどの大学で働いているか、その大学が公立か私立か、その人の専門分野や経験などにより大きく異なります。
具体的な数字を提供するのは困難ですが、一般的に日本の国立大学の助教授の平均年収は、600万円から800万円程度(2021年時点)とされています。ただし、医学部の助教授は、その専門性と責任の大きさから、一般的にはこれよりも高い給与を得ている可能性があります。
また、教授と同様に、助教授の年収は基本給だけでなく、研究助成金や講演料、執筆活動からの収入なども含むことがあります。
これらの情報は、一般的な範囲を示していますが、具体的な年収は個々の助教授によって大きく異なる可能性があります。また、公務員としての待遇改定やその他の要因により、これらの数値は変動する可能性があります。

日本の公立大学教授の平均年収は様々な要素により決まりますが、2021年のデータに基づくと、おおよそ1,000万円から1,500万円程度とされています。ただし、この額は教授の専門分野、経験年数、大学の位置づけ、その他の要素によって変動します。
また、これらの数字は基本給だけを含んでおり、研究助成金、著書や論文の執筆から得られる収入、講演料などが別途加算される場合があります。
さらに、公立大学の教授の給与は公的な制度に基づいており、国や地域の公務員の給与体系や予算状況に影響を受けるため、これらの数値は時期や地域により変動する可能性があります。
なお、これらの情報は一般的な範囲を示すもので、具体的な年収は個々の教授によって大きく異なることにご注意ください。

2018.6.13 掲載
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