医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#14 自分の手で救える患者がいる!外科医のやりがいとは

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長時間の緊急手術をしたり、外来患者のフォローを行ったりなど、外科医は確かに負担の大きい医療分野かもしれません。しかし、自分の手で患者を救うことができることは、外科医にとって大きなやりがいにもなります。さまざまな医師の科目がある中で、今回は外科医に注目してご紹介します。

自分の手で救える患者がいる!外科医のやりがいとは

日本では外科医の数が減少傾向!?

日本において、外科医はあまり人気のない科目だといわれています。技術の習得に時間がかかったり、さまざまな手術に対応する必要があったりと、外科医になるためには時間と労力を大きく消費します。また、緊急手術の対応や外来フォローの必要性から長時間の労働を強いられるなど、仕事の内容としても決して簡単にこなせる科目ではありません。そういう事情があってか、外科医を目指す若い医師の数は減少傾向にあります。一方、とりわけ高齢化が進む日本社会において、外科医の必要性はますます増している状況です。このまま外科医を目指す医師の数が減少し続ければ、医師一人にかかる負担はどんどん増大していくことになりかねません。それは減少しているという現状をさらに悪化させることにもなります。というのも、こうした外科医の減少傾向は、医師が自分の労働環境を重視するようになったからだと考えられるためです。外科医は労働時間が不規則になりがちであり、また激務になりやすいという性質を持っています。医師一人一人の負担が大きくなれば、さらに外科医の労働環境は悪化してしまうでしょう。ただ、外科医にはこうしたデメリットを補って余りあるほどのやりがいもあります。もしかしたら、そうしたやりがいこそが外科医の減少傾向に歯止めをかけるきっかけになるかもしれません。

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目の前の患者を救う!外科医はやりがいのある仕事

医師を目指すということは、病気に苦しんでいる人を救いたいと考えている人も多いでしょう。医師の中でも特殊な存在である外科医は、手術という方法を用いて直接的に患者を救うことができる診療科目です。外科医というのは、さまざまな医療科目の中でも花形ともいえる存在です。もちろん、外科医はドラマやドキュメンタリーなどで良く描かれる外科手術だけを行うのが仕事ではありません。他にも、外来や病棟、術後のケアなど、さまざまなことを任されます。しかし、やはり外科医の大きな役割は、手術を行うことで患者を救うという点にあることは確かです。そして、手術をすることによって目の前の患者を自分の手で救えるということは、外科医にとってこれ以上ないやりがいにもなります。また、薬による治療で長期的な改善を目指す内科などと違って、外科は腫瘍や病巣を直接取り除くことで、術前と術後で劇的な変化が見られることも少なくありません。目に見える成果としてあらわれる外科医の仕事は、人の命を守る最前線に立つことができ、それこそが大きなやりがいにつながるのです。

外科医にしかできないことがある!

外科医が行う手術という手段は、さまざまな医療の中でも最後の砦に位置付けられています。外科手術をすれば、ほとんどのケースで身体にメスをいれることになります。それを嫌がる患者も少なくありません。まずは薬物療法などを試み、効果がないときにはじめて外科手術をすることになります。それは、他の治療方法では改善が見込めなかったことを意味します。だからこそ、病院の中で外科医が担う役割はとても大きいといえるのです。
もちろん、外科医になることは簡単ではありません。細かな手術をするためには、器用な手先が必要になるでしょう。また、長時間にわたる外科手術に集中力は不可欠です。術中に不測の事態に見まわれることもあるかもしれません。そのときに、冷静に状況を分析して瞬時に行動に移す判断力も必要になります。こうした能力は外科医に固有の能力だといえます。術後に患者が元気になる姿を実感した際には、大きなやりがいを得られるでしょう。外科医のやりがいは、それが困難だからこそ生まれます。難しいことをやり遂げたという達成感は、さまざまな医療分野がある中で外科医にしか味わうことのできないやりがいだということができるでしょう。

2018.1.10 掲載
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まとめ

医師が自分の労働環境を重視するようになり、外科医が減少するようになったと考えられる

目の前の患者を自分の手で救える、困難を自分の技術で乗り越えられるという達成感がある

器用な手先、長時間の集中力、冷静で素早い判断力は外科医特有の能力といえる