ドクター転職ショートストーリー

時代の変化に合わせた環境へ(上)

2021年1月15日 コンサルタントK

本日ご紹介させて頂くF先生は、過去にも弊社を通じて転職実績のある先生で、近況伺いのご連絡をさせて頂いた事から再度転職のお手伝いさせて頂く事となりました。

F先生は産業医として約10年近く勤務した後に直近の約10年は介護老人保健施設(老健施設)でご勤務されていた先生でした。

老健施設は「在宅復帰を支援する施設」という本来の使命・役割がありますが、今までは介護報酬が明確化されておらず、「在宅生活を送るための支援」の評価が曖昧でした。

近年の介護報酬の改定で施設区分が明確化・細分化され、「超強化型」「強化型」「加算型」「基本型」「その他型」の5種類に区分されることになりました。
超強化型や強化型、加算型は、厚生労働省が定める要件を満たした在宅復帰・在宅支援機能が高いと認められた老健です。

その為、ひとえに老健施設と言っても「超強化型」「強化型」では医療・介護・リハビリ・栄養・ケアマネ等の専門スタッフによるチームワークと創意工夫など手厚いサービスから在宅支援の強化する必要があります。

F先生は今まで在宅復帰率などが低い「従来型」の老健で勤務していたが、介護報酬の改定により、勤務先の老健が「強化型」の取得を目指すようになったことから、転職を検討されるようになりました。

またF先生は車を持っておらず、通勤などの移動はすべて公共交通機関のため、入居者が夜間に亡くなられた際、当日の看取りを行っている老健ではすぐに駆けられないという理由から、看取りが翌朝の老健を希望されておりました。

早速、F先生のご自宅から公共交通機関で40分程度の老健を探し始めたのですが、「募集無し」、「強化型の老健」、「当日の看取り」などなかなか老健が見つからない中、なんとか先生のご希望に近い老健が1件見つかった。

しかしそこの老健は既に検討中の医師がいて、その先生でほぼ決まりそうという事で、転職活動は困難を極めました。

次へ続く

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