ドクター転職ショートストーリー

外国人医師の志し(上)

2020年11月15日 コンサルタントY

今回、ご紹介する50代の外国人医師は高い志しを持ち、あえて厳しい環境を選んだお話です。

そのドクターとの出会いは、当社へ直接、お電話を頂いたのがきっかけでした。以前から、アルバイトの勤務にて多数ご利用頂いておりました。この日もアルバイトの時間確認でお電話を頂き対応したのが私でした。

医師「●月●●日の勤務ですが、9時開始で間違いないでしょうか?」私「はい。間違いございません。ところで常勤でのご転職は先生は全くお考えはございませんか?」医師「考えてなくはないです。現在は慢性期患者の病棟管理を担っていて、ゆとりのある勤務で給与も高額です。しかし私は消化器内科医師です。この日本でスキルを磨けるような内視鏡研修施設で本当は働きたいですが案件が無いでしょう?」私「確かにこの地域では少ないと思います。もしあればご案内しますね。」と伝え電話を切りました。なかなか案件の少ない地域でしたが、せっかくのご依頼でしたので探してみることにしました。

予想通り、県内には案件がありませんでしたが、1件だけ隣県の大規模病院での募集を見つけました。しかしご自宅からの通勤時間も2時間半という距離。しかも給与面は現在の給与よりも400万円ダウンというとても厳しい条件でした。難しいと思いながらも何も無いよりは。という思いでご紹介してみることにしました。

翌日、ご提案の返答がありました。「この病院は私もホームページで見たことがあります。スキルを勉強する環境に優れていると思っていました。でも外国人は難しいのではないでしょうか?」

想定外のお返事に驚きました。通勤距離や給与面で当然、難しいと言われると思っていたからです。。

次へ続く

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