ドクター転職ショートストーリー

外国人医師の志し(下)

2020年12月1日 コンサルタントY

早速、病院へ連絡を入れてみました。間違いなく消化器内科は募集していました、先方に日本語が堪能でお人柄も大変よろしい事をアピールしました。結果、面接をして頂けるということになり、お伺いすることになりました。

面接当日は、昨今のコロナ禍の状況もあり私は同席できず、医師単独で臨んで頂く運びになりました。私は、病院敷地外で「日本語は大丈夫だろうか。先生の意思は先方に伝わるだろうか。」とずっと心配の時間を過ごすこととなりました。約1時間後、先生が病院から出てきました。「要望などお話ししたい内容は伝えることができました。あとは合否ですね。」まさにその通りです。病院側が外国人を受け入れてくれるのか。。私の不安は拭えないまま面接が終了しました。

翌日、お礼も兼ねて病院に連絡し面接に立ち会って頂いた消化器内科部長とお話しすることができました。「正直、日本語の面は下手な日本人より上手じゃないですが!!礼儀もよく理解されていて驚きました。勉強熱心な点も十分に感じられましたので、当院としてはぜひお越しいただきたいと思っています。ただ条件が。。。」条件面をお聞きしたところ、病院近隣の医師住宅は満室状態。提示年収は経験が浅いという事で、先生の現職での給与より500万円ダウンしてしまう提示でした。

その夜、ありのままの条件をダメもとで先生にお伝えしました。「給与は確かに痛いですが、私の経験では仕方ないと思います。今のような慢性期医療は体が元気なら70歳でも80歳でもできると思います。私は今だからできるスキルアップをしたいのです。」

現在、この先生は通勤時間2時間半をかけて自身のスキルアップのためだけにこの病院で日々、勉強の毎日を送られています。

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