ドクター転職ショートストーリー

お金には替えられない価値(上)

2020年7月15日 コンサルタントY

今回、ご紹介する40代の消化器内科ドクターはスキルアップと家庭の事情の二者択一を迫られたお話です。

そのドクターとの出会いは、私が入社した直後の新人時代に面談していただいたドクターでした。現職の病院経営不振から転職を2~3年後に考えているという意向をもらっており、定期的に連絡や面談をして2年が過ぎたときのお話しです。

「そろそろ考えたいと思います。」定期的な連絡から突然、仰られた一言に驚きながらも、この時が来た。という思いになりました。将来的には開業も視野に入れておられ、今からクリニック勤務経験とマネジメントのできる環境を望んでいました。当然、開業するからには多額の資金が必要になることも考え、給与が高額であるご希望も優先順位が高いものでした。ただ高額希望は他に大きな理由も隠されていましたが……

消化器内科の求人は比較的、豊富にあり即座に高額給与求人の2件をドクターに提案しました。積極的に面談に出向き業務内容や開業支援などをお考えかどうかをヒアリングしたいという姿勢でおられたので、それぞれのクリニックに面接希望を出すというスムーズな流れで進みました。

1週間のうちそれぞれのクリニックに面接設定をすることができ、まずは1件目の●●●●クリニックにお伺いしました。そこでは高齢の患者を中心に内視鏡検査に力を入れており、先生の経験を生かすには余りある環境でした。そのクリニックの給与提示額は年収2,000万円というものでした。

ドクターもクリニックの考え方などかなり好印象を持ち、すぐに家族と相談してお世話になる方向でお返事したいとのお言葉を頂きました。しかしここから紆余曲折を経て、全く違うクリニックに就職することになるとはこの時点では全く予想していませんでした。

次へ続く

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