ドクター転職ショートストーリー

お金には替えられない価値(下)

2020年8月1日 コンサルタントY

後日、ドクターから連絡が入りました。

「給与はどれくらいでしたっけ?」とのこと。そこで私は「●●●●クリニックの給与は2,000万円から。と聞いています。」とありのままをお伝えしました。ドクターは「2,000万円か。。実は、現在は病院勤務とアルバイトで総収入的には3,000万円近くあります。アルバイトだけで1,000万円は稼げないのでかなり収入が下がってしまいますね。。」 とのお話でした。

包み隠さずいろいろと話していただける方で、収入維持の理由は子供の教育費という理由でした。3人の子供がインターナショナルスクールに通っており、学費が月に45万円は飛んでいってしまうとのこと。。それ以外にも奥様の消費する金額もそこそこという言いづらい事も私に教えてくれました。

「この際、消化器内科の仕事じゃなくても構いません。スキルアップに限界を感じていましたし、他に高額求人はありませんよね。。」

現状で、高額というキーワードだけでご紹介できるのは、美容クリニックの院長募集だけでした。情報だけという思いで私からは「美容皮膚科クリニックの院長職なら、週4日で2,400万円の案件はありますが、無理ですね。」とお答えすると。面接に応募したいという返答をもらい、面接後は驚くほどスムーズに採用、入職が決まりました。

あの時、消化器内科の先生だから… という先入観で突拍子もない求人を提案しなかったら、今回のご縁は無かったとつくづく感じた案件でした。

人にはいろいろな事情や考えがあり、こちらの勝手な考えで決め付けてはいけないことが教訓になりました。

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