「医師として」メインタイトル
理想の実現に向けて進む先生の転職活動とは?
 

第四十九話
理想の実現に向けて(前)

 一、出会い
出会い
 今回ご紹介するU先生は、以前より弊社からのアルバイト勤務でお付き合いをさせていただいていた60代半ばの先生です。
ある日、近況伺いのつもりで「なにかご希望は無いだろうか」と思い、先生に連絡をしました。
すると、先生から帰ってきた答えは耳を疑うものでした。
「一週間ほど前に新しい常勤先に入職したのだが、やめようと思っている・・・」
私は、押っ取り刀でスケジュールを調整し、翌日にはU先生とお会いさせていただくことになりました。
 二、望んだ働き方との乖離
望んだ働き方との乖離
 今回入職された常勤先へは、面接の中でU先生が希望する働き方を医療機関とすり合わせ、先生の望んだ勤務が出来ると確認しての入職でした。
ところが、いざ、ふたを開けてみると、望んだ勤務とは程遠い内容でした。
U先生としては一部でも望んだ働き方が出来ているのであれば、もう少し我慢が出来たかもしれないが、希望した業務は一切なく、全く違う勤務をさせられることになっていたので、さすがに続けられないと判断されていました。
U先生のお気持ちを聞いた私は、先生が本当にやりたいことは何なのかを徹底的に洗い直すことにしました。
先生は、長年、内科医として勤務し、開業医も経験された中で、認知症への関心を強く持って行かれました。その後、認知症サポート医として認知症の治療に携わる中で、患者様の尊厳を守っていく医療を行っていきたいと強く感じたことから、認知症患者の精神科的・内科的両側面からの一元管理された治療をしたいという希望をお持ちでした。
ここまで聞いて、早速、この希望に合う求人を探して行くことにしました。
 三、譲れないもの
譲れないもの
 転職を考える先生方は皆様、「働き方」「給与面」「勤務場所」などの項目でご希望があり、我々は、よりご希望に近い求人を提案させていただいています。
U先生の場合は、「働き方」を決して譲れない条件として位置付けをされており、「給与面」は、ご希望の働き方なら決して高望みではない範囲で提示され、「勤務場所」にいたっては「西日本全域」という広範囲でのご提示でした。
このことから私は、「働き方」にポイントを絞って求人を探していくことになります。
求人を探し始めてしばらくして、中国地方の精神科病院でご希望に合いそうな求人が見つかりました。
U先生もご興味をもっていただけたので、早速、病院での面接を実施する運びとなりました。
 四、そして面接へ
そして面接へ
 医師の面接は、医師の希望と医療機関の希望が合致することが理想ですが、そうではない場合、どこで折り合いをつけていくかということが大事になってきます。
お互いに無理なく、長く続けていける内容かどうかがポイントになります。
本件の場合は、事前に働き方へのご希望を、細部に渡り医療機関にお伝えしました。
医療機関からは、先生の望む働き方を実現できると返事をもらい、双方が働き方を含めた条件面について事前に打ち合わせの済んだ状態で、面接に臨みました。
さて、いよいよ、面接を迎えます。
U先生と面接に参加いただいた担当の先生との意見交換は熱を帯び、面接時間は2時間にも亘るものでした。
最後に医療機関から働き方について再度説明があり、面接は終了となりました。
私は駅までお送りする車の中で、面接のやり取りに一抹の不安を感じながらU先生に面接の感触と先生のご意志を伺いました。
 
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