「医師として」 - 定年後の新たなチャレンジ（後）

　1月～2月にかけて何度か面接を行うものの、ご年齢を気にされる等、中々踏み込めずにおりました。
介護老人保健施設の案件も創出できなくはないのですが、Ｐ先生の希望されるエリアでハマらず、かなり行き詰ったタイミングが生まれ、今一度Ｐ先生と現状を話し合い、再度条件を見つめ直しました。

　ここで転機となる言葉がP先生の口から零れ落ちました。
「女性として、人のお役に立てるお仕事はあるのでしょうか」この言葉を受け、私の中で一筋の光が見えたのです。
「ございます。先生は美容医療への興味はございますか」この切り出しから、P先生の表情や声がどんどん明るくなり、潜在的に興味関心のある分野だったことがわかりました。

ここからは、先生の希望エリアの中にある、ありとあらゆる美容皮膚科のクリニックに相談を行い、人の悩みを聞き助けになりたい。女性として人の役に立ちたい。私自身も女性としてもっと輝きたい。
この想いを受け止めてくださるクリニックを探しました。

　結果としては、Ｐ先生の想いに共感頂ける医療機関様が見つかり、今年の春より、医療脱毛を主体とした美容皮膚科クリニックにて管理医師としてご勤務頂けることとなりました。

ご勤務頂く中で、Ｐ先生からはこのようなお言葉を頂きました。
「カウンセリングや肌トラブル時の医学的処置など、これまで培ってきた経験を活かしつつも、新たに注入系の美容施術なども学びながら、大変充実した日々を送っています。
定年後にこんな新たなチャレンジをさせて頂き、本当にありがとうございました。」

　このご転職サポートから、先生の希望を受けるだけでなく、様々な提案を行う中でふと出た言葉からも、潜在的な希望が見出せる事を学ばせて頂きました。

転職して本当に良かった。ありがとう。
この言葉こそが転職エージェントとして関わる最大の喜びだと改めて実感致しました。
より多くの先生方からお喜びの声が聞けるよう、更に精進して参ります。