「医師として」メインタイトル
希望でない地域で入職を決意された先生の転職活動とは?
 

第三十八話
希望でない地域で入職を決意(後)

 一、都市部から離れた医療機関のために
都市部から離れた医療機関のために
  「求人の市場傾向として、利便性の高い都心部は競争激化しておりますが、都心部から離れた医療機関は医師不足で困っているため募集しております。そのようなお困りになられている医療機関を助けて頂くことはできないでしょうか」とお願いしました。先生は少し悩まれた後、「希望条件では厳しいと理解しました。困られている医療機関があるならお話を聞いてみます」とご理解頂きました。
先生に希望条件を緩和して頂いたので必ず満足頂けるよう医療機関に交渉しなければいけないという使命感を抱いたことを今でも覚えております。
 二、熱意が伝わり双方同意で決定
熱意が伝わり双方同意で決定
 医療機関に1日何十件と架電する中で、同じ筑豊地区で約1時間の医療機関が募集しており直ぐにでも面接に来て頂きたいという医療機関があり、募集内容は介護医療院で週4日、1200万円、当直・オンコール無し、残業無し、年齢不問の好条件でした。この募集条件を頂いた際に先生の希望条件に合わないと懸念したのは「通勤時間・距離」だけだと思いました。先生に「通勤時間は約1時間掛かりますが、条件も良く勤務もゆとりで経験を生かせることができます」と先生に自信を持って提案しました。先生は「勤務条件などは良いが場所が遠いなぁ」との印象でした。私は先生がそのような印象を持たれると予測していたので「医療機関は医師不足により逼迫している状況です。通勤は、車の場合は高速代、電車の場合は新幹線代まで出して頂けますのでお話を聞いて頂けませんか」と更に医療機関の訴求を行い、先生も「そこまで考えて頂けているのでしたら、わかりました」と面接の運びとなりました。
面接では医療機関の来て頂きたいというお気持ちが先生に伝わり、面接の場でご採用とご入職の双方同意で決定致しました。
 三、高齢でも求められる事に嬉しさを感じる
高齢でも求められる事に嬉しさを感じる
 当初、転職を考えられていた際は、断固として条件を曲げられませんでしたが医療機関の医師不足による状況や来て頂きたいという熱意により、心を動かされ先生も高齢でも求められる医療機関があることに嬉しさを感じておられました。
 四、双方にとって結果を出せるように
双方にとって結果を出せるように
 医師と医療機関の希望条件は全て一致していることは極めて稀でありますが今回の先生のように高齢で希望条件が一致しないこともあります。
場所の検討範囲を少し広げるだけで都心部とは全く違う対応をされる医療機関もあります。
ご入職頂いた先生は医療機関の期待以上の働きをされており非常に満足して頂いております。双方にとって納得する結果を出せるようコンサルタントとしての重役を今後も務めて参りたいと思います。
 
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