「医師として」メインタイトル
希望でない地域で入職を決意された先生の転職活動とは?
 

第三十八話
希望でない地域で入職を決意(前)

 一、医師と医療機関の希望の乖離
医師と医療機関の希望の乖離
  日本は2025年に超高齢化社会を迎えようとしております。
医師も同様に高齢化となり、医療機関は現在の医師が高齢のため先々を見据えて若返りを図るため、必死に若手医師の採用に尽力しております。
医師の希望は高齢ということもあり通勤はできる限り自宅近郊にあり駅から徒歩5分圏内の利便性の良い医療機関を求められる傾向にあります。利便性の良い医療機関は人気が高く、高齢になると経験よりも「年齢の壁」が入職の妨げとなり、コンサルタントが今までの経験を医療機関へ強く訴求しても「年齢」だけでお見送りとなることは少なくはありません。このような医師と医療機関の希望に乖離がある状況化で今回ご入職頂いた高齢医師のお話をさせていただきます。
 二、60代医師の希望条件
60代医師の希望条件
 先生と初めてのご挨拶は非常勤部署からの情報共有でご連絡を致しました。
20年12月頃までお勤めされていたクリニックをコロナ禍の影響で契約解除となるため、21年2月より就職先を探してほしいという事でした。
希望条件は一般内科または老健施設、週5日(近ければ)、車で約30分圏内、年俸は応相談でありました。NGとしては「当直」「救急対応」自宅から車で約30分圏内ですが筑豊地区にお住いのため、「福岡市内方面」は交通量が多く怖いため避けたいとの希望条件でした。希望をお聞きした上で、先生のご経験を生かすことができ60代でも比較的若いと思って頂ける老健施設をまずは確認しようと思い直ぐに行動に移しました。
 三、希望条件の緩和のお願い
希望条件の緩和のお願い
 先生のご自宅近郊の老健施設を確認しましたが、充足中や年齢で良い返事を頂くことができませんでした。進捗がない理由を先生には市場の現況と老健施設は基本的に施設に医師が1名のため、タイミングが合わないと募集がないと報告しました。
医療機関に確認する中で現況の市場が厳しいと感じたので、先生に希望条件の緩和をお願い致しました。
 四、通勤時間の変更のご提案
通勤時間の変更のご提案
 私から希望緩和のお願いをさせて頂いたのは「通勤時間」でした。
「通勤時間が車で30分圏内ですが1時間まで広げて頂くことはできないでしょうか」とお願いし次のような説明を行いました。
 
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