「医師として」 - 気さくで情熱的なO先生（前）

　O先生と初めてお会いした日、私はその若々しさと凛とした立ち振る舞いに目を奪われ、それと同時に事前に伺っていた年齢を心底疑いました。
　雄々しさというよりも、むしろ中性的な雰囲気を醸し出すO先生は、その佇まいはもちろん、話しぶりも穏やかで初対面の私に対しても無条件で優しく、落ち着いて一つ一つ丁寧に答えて下さる姿を見て、この様なDrであれば安心して相談できるのだろうと感じました。

　当時、O先生は片道2時間30分の長距離通勤を2年間続けておられ、勤務内容よりも通勤の負担が大きく心身ともにそろそろ限界の為、年齢面を考慮して通勤至便なところでこれまでの経験を基に貢献させてもらえる医療機関を紹介して欲しいとのことで、ご相談を頂きました。

　O先生は元々一般大学を卒業後に研究職についておられたのですが、母親を病気で亡くされ、父親が認知症になったことをきっかけに、改めて医師を目指すことになったとのことで、ご自身の半生を交えながら医師としての心構えや考え方などについて様々教えて下さいました。
　また、鍼灸師の資格も持っておられるO先生は、元来、人が持っている力を利用して回復を図ることや身体だけでなく心のバランスを取ることも重要と考えておられ、一般的な内科診療のみならず心療内科も診て来られたとのことで、大変幅広い経験とスキルについても知ることが出来ました。

　最後に、現職では発熱外来の対応もしており、コロナ対策を考えている医療機関であればアドバイスも可能とのことで、現代ならではの経験もされていた為、当に即戦力として活躍して頂けるイメージが鮮明に浮かびました。

　そして、後日O先生の希望に合った近隣の医療機関をご提案させて頂くことになりました。