「医師として」メインタイトル
仕事上での強い信念をお持ちの医師、
常勤とスポット勤務を希望する医師の転職活動とは?
 

第二十三話
2回目の転職(前)

 一 1回目の転職
1回目の転職
 先生とのお付き合いの始まりは、2年前の転職のお手伝いより始まりました。
 先生は開業医として約30年近く地域医療に貢献されてきましたが、お子様がおられませんでしたので後継者がいなく、体力的にも継続する事は難しいと判断され10年前に診療所はクローズされました。
 その後は、管理医師として地方の老健で勤務されながら週末に自宅へ戻ったりの生活が続いていたので、ゆくゆくの事を考えると自宅がある愛知県か三重県で老健の管理医師の仕事を見つけてほしいというのが前回の依頼でした。
 二 82歳、厳しい現実
82歳、厳しい現実
 この時すでに82歳、老健の管理医師の募集を頂いておりましたが、募集背景をみると現管理医師が高齢だからという事で募集を頂いており、先生はその年齢を上回っていましたが非常にお元気という事もあり、まず求人を頂いている施設へすべて連絡を入れましたが「今回は辞退させて頂きます」の連続でした。

 想定の範囲内でしたが、先生によい報告ができないことについては申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
 電話を入れた時も、「難しいのは分かっている、急がなくてもいいから」と優しくお言葉を頂きましたが、気を使って頂いている事はよくわかりました。

 愛知県、三重県をすべて確認して、募集はないという事がわかり求人確認は座礁しておりました。
 病院と違い大半の施設は管理医師が一人いれば十分で、施設の数は多いですが医師を募集されている施設がたくさんあるわけでもなく、82歳となるとまず年齢で判断されお断りの連続でした。
 三 1件の求人 ― 過疎地の自治体病院
1件の求人 ― 過疎地の自治体病院
 そんな時に近隣の自治体が運営している病院と老健の医師募集を頂きました。
 担当者と話をしていると、医師招聘には非常に厳しい地域で、冬には雪がかなり積もることもあり、募集をしたとしても問い合わせもないと言う事で弊社へ依頼がございました。

 そこまでなら82歳の先生でも検討してくれるのではないかと思い打診してみました。
 思った通りお元気なら是非ご面談の機会をくださいと返事がありましたので、希望されている地域とは全く違っていましたが先生にお伝えした所、一度見学に行きたいと先生から要望があり面接を組むことができました。
 見学、面接は4時間にも及びました。
 自治体が運営する施設という事もあり職員は公務員の方でしたので、市内の観光名所を案内して頂き、病院の見学、施設の見学などVIPのもてなしでした。
 四 入職、それから1年半後 ―
入職、それから1年半後 ―
 希望された地域ではありませんでしたが、先生も皆様に迎え入れられる喜びを感じて頂いた部分と奥様の実家が近くになり、一軒家を宿舎として貸して頂けましたので親類の方が遊びにきやすくなる部分もあり、先生も奥様も喜んで頂け入職に至りました。
 そして1ヶ月が過ぎ、近況伺いで連絡を入れた時も先生に喜んで頂けましたのでこれで一安心だと思いました。

ところが1年半を過ぎた秋に奥様より連絡が入りました。
 
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