「医師として」メインタイトル
前回のあらすじ
人間関係で悩む整形外科医が決意した
2度目の転職活動とは?
 

第二十二話
人間関係は永遠の課題 (後)

 六 68歳S先生の転職
68歳S先生の転職
 S先生が知人の整形外科クリニックに転職されてから3年あまり、現在68歳のS先生とは非常勤の求人にてご協力をいただいておりました。
ある日、先生よりお電話をいただき、常勤先を探してほしいとのことでした。
『院長先生とうまくいっていない。世代が違うこともあり、診療方針に納得できない時がある』
転職時期はなるべく早くということでしたので、整形外科求人をお探しし、先生と改めてご面談させて頂きました。
 七 今回も原因は人間関係
今回も原因は人間関係
 現在の勤務先に移られてから、院長先生とお互いに気を使いながら勤務していたようでしたが、徐々にコミュニケーションも取れはじめ、意見交換が増えていったそうです。
意見交換は良い場合もありましたが、医師とはいえ、世代が違えば考え方に違いが出ることもあり、対立することもあったとのことでした。
最近では、院長先生から診療に対して指示されることが多く、S先生ご自身の考え方と差異が生じることも多くなり、このまま勤務を続けられないという考えでした。
3年前に院長先生との人間関係が理由で現勤務先に転職されたS先生ですが、今回も院長先生との対立で、転職することになりそうです。
 八 1診体制の院長職か、2診体制の勤務医か?
1診体制の院長職か、2診体制の勤務医か?
 年齢制限のない整形外科求人をお探しした結果、希望するクリニック外来求人は2件あり、 1診体制の院長職(管理医師)Mクリニックと2診体制の勤務医Yクリニックの求人でありました。
 九 1診体制の院長職が合うのではないか?
1診体制の院長職が合うのではないか?
 年棒面では優劣がなく、勤務場所(通勤時間)では2診体制のYクリニックに優位性がありました。
S先生と話し合い、1診体制の院長職で、他の医師と対立する可能性が少なく、S先生の考えで診療できるMクリニックが合っているのではないかという結論に至り、通勤時間1時間30分程度を要しますが、問題ないとのことで、翌週、面接実施となりました。
Mクリニックは数箇所拠点がある医療法人で、現職の院長先生が独立のため退職予定であり、なるべく早く採用したいという状況でした。
 十 人間関係を素直に打ち明ける
人間関係を素直に打ち明ける
 面接当日、S先生はこれまでの退職理由を正直にお話されました。
人間関係での退職理由はマイナス面があり、あまり話すことはありません。
しかしスタッフとの人間関係でなく、院長先生との人間関係なので、この際、診療に対する考え方を含めて、正直に打ち明けるという考えでありました。
結果的にはS先生の人柄や考え方が先方にも理解され、院長としてMクリニックを盛り上げてほしいと、その場で内定をいただきました。
 十一 「これからは思う存分、仕事をしますよ。」
「これからは思う存分、仕事をしますよ。」
 『自分は他の医師との付き合い方がうまい方ではない。これからは医師との人間関係に気を使うということもないので、このクリニックで思う存分、仕事をしますよ。』

半年後
クリニックの事務長より、『S先生には頑張っていただいていて、患者数も増えて大変感謝しております。』
S先生は、ご自身が力を発揮できる環境を見出し、これからも現役を続けられます。
 
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