「医師として」メインタイトル
前回のあらすじ
隠居暮らしをされていた先生からの電話連絡。
年齢に関係なく人様の役に立ちたいという想い。
 

第十五話
生涯現役!80歳からの新たな挑戦!(後)

 五 鋭い眼光に、一抹の不安は一掃
鋭い眼光に、一抹の不安は一掃
ご面談の場に現れたO先生は、ご年齢の割には長身で背筋もピンとし、前髪から覗く鋭い眼光はまだまだ現役と言わんばかりで、私の一抹の不安はその瞬間一掃されました。
O先生なら、必ず必要とされる場所がある、必ず活躍して頂けると、具体的な求人はなくとも過去のコンサルタント経験から確信めいたものを感じました。コンサルタントの直感とでもいえばよいのでしょうか。
早速、各施設へ問合せをしてはみるものの、現実はやはり簡単ではなく、基本的に老健の施設長は各施設に1人の為、医療機関の様に増員募集ということはなく、契約更新のタイミングや体調不良などによる急募の求人を見つけなければなりませんでした。
ただ、O先生の通勤面の問題からエリアは限られてしまい、老健施設も数えるだけしかない為、瞬く間に難航を極める事態となりました。
 六 転職先は老健でないと不可
転職先は老健でないと不可
時間をかけても解決する問題ではない為、何か条件を変えるしかないと判断し、O先生にご納得頂くのは難しいことと承知の上で、特別養護老人ホーム(特養)の配置医師の求人をご提案させて頂きました。
予想通り答えはNOで、あくまで老健での13年間の経験を活かす為にも、転職先は老健でないと不可と言う強いこだわりがあり、健康管理がメインになる特養では医師としての役割が果たせないと見向きもされませんでした。
 七 改めて特養の話を
改めて特養の話を
しかし、タイミングや年齢的なこともあり老健の求人は全くなく、失礼ながらO先生に選択肢はないというのが現実でしたので、改めて特養の話をさせて頂き、やりたいことをやるよりも「必要とされている場所でご経験を発揮されてみてはいかがでしょうか」と、O先生の知識や経験はもちろん、医師としての情熱や人柄も含めた、その全てを求めている場所があることを誠心誠意お伝えさせて頂きました。
 八 「何事も勉強やな!」
「何事も勉強やな!」
それから、数日後O先生からご連絡を頂き、「何事も勉強やな、君のいう通り必要としてくれる場所へ行ってみることにするわ」と、とても優しい口調で特養への入職の意志を示して下さいました。
80歳にして新たなことに挑戦するO先生の向上心、若輩者の私の言葉に耳を傾けてくれた器の大きさに感服し、ただただ感謝の念でいっぱいになりました。
 九 私たちの存在意義
私たちの存在意義
今回、結果的にはO先生の希望通りの求人を提案することは出来ませんでしたが、単に表面上の希望に応えるだけではなく、Drの可能性を見出し期待を超える提案をしてこそ真のコンサルタントであり、そこにこそ私たちの存在意義があるのだと、改めて気づかせて頂きました。
 
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