「医師として」メインタイトル

第6話
プライドとともに生きる

 四 以前の勤務先に
以前の勤務先に
再び振り出しに戻りましたが、H先生と今後のことについてお話しする中で、「以前勤務したことにあるところに再就職することはできないのだろうか」という相談を受けました。10年前に、自宅から車で10分位のところにある介護老人保健施設に4年間施設長として勤務していた経歴があり、その時は臨床の現場に戻りたいという希望で一般病院に転職されていました。

その施設では誠意を持って勤務していたという自負をお持ちで、スタッフとも良好な関係を築いており、決して問題があって辞めた訳ではないという事を強調されていました。ここまで自信を持って自ら語られる先生はそうそう居らず、先生から過去に幾度となくお聞きし、私も感銘を受けた通り、どこにいてもプライドを持って勤務されていたんだなと改めて感じさせられました。

早速その施設の事務長に連絡を取って事情を説明し、当時の事務長等を通じて情報収集をしてもらった結果、「非常に良い先生という推薦もございましたので、是非うちにいらしてください」という強力なアプローチがありました。その後はひと通り面接等を経てトントン拍子で話が進み、翌春からの入職が決まりました。
 五 周りから認められてこそのプライド
周りから認められてこそのプライド
この施設に決まりましたのも、本を正せば、H先生が過去の勤務で誠意を持って、医師としてのプライドを持って職務に従事されていた結果であることは明らかです。
多くの医師の方はプライドを持って日々の仕事に臨まれていると思います。H先生の場合は、そのプライドをベースにした業務が、周りに認められていたからこそ今回のように勤務経験のあるところに再就職できたのだと思います。
自分の仕事にプライドを持つのは良いことです。しかし、周りに認められなければただの自己満足に過ぎません。周りに認められてこそ成り立つものだと感じた今回の出来事でした。
 
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