「医師として」メインタイトル

第1話
「現役医師」としてのこだわり
(後編)

 四 豪雨のち快晴
病院選定
 私の願いは届きました。しかもわずか15分後に。

 「先ほど言った事は忘れてほしい。先生は当院のこれからに不可欠な人材だ。あそこまで強い信念をお持ちの先生であれば、安心して麻酔科の未来を託すことができると気がついた。先生には深くお詫び申し上げたい。『どうかぜひご勤務願いたい』とお伝えください」

 病院長は搾り出すような声でそう仰いました。私はその懐の深さに感銘を受けました。恐らく、プライドをかなぐり捨てるほどの思いで電話を下さったのだと思います。
 病院長の熱意もそして私の願いも、先生にしっかりと届きました。私からの電話に、先生はその場で「わかりました。お世話になることにします」と即答してくださったのです。正に雨降って地固まる。しかもその雨が時ならぬ豪雨であった分だけ、両者をより強く結びつける恵みの雨となってくれたようです。その後に行われた病院幹部職員や麻酔科医師たちとの顔合わせにおいて、両者は固い握手を交わしてくださいました。

 私は今回の紹介事例を通して、医師という職業の尊厳の高さを垣間見る思いがしました。大切な人の命を預かる職業であるからこそ、紹介する私たちもまた一つひとつの事案に対し真剣に向き合っていかなければならない。そんな思いを強く抱いたのでした。今回の紹介を担当させて頂き光栄に思うと同時に、大切なことを教えてくださった先生方に深く感謝申し上げたいと思います。

 先生の益々のご活躍と病院の更なるご発展を、深く祈念申し上げます。
 
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