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「常に地域と共にあり、患者様と共に歩む」
医療法人清和会 ながはら病院

運営・経営方針

1.運営・経営方針

 長原理事長に運営や経営の方針について、伺った。

「診療所的な医療機関はかなり増えましたが、病院機能として実践できている病院となると、病院の区分割も進んだ以上、そういった運営が難しくなっています。病院という括りの中で見たときには一定の仕分けの中でモノトーン化した経営の方が基盤を作りやすいです。多用途的に病院を動かそうと思うと、施設投資、人材投資などの投資資金が膨らみますので、維持や運営が厳しくなります。しかし、職員には多種多様の患者さんに対応できる幅の広い能力が要求されますので、うまくバランスさせないといけません。」

 そこで、ながはら病院では人材教育や労務管理に力を入れている。

「一定水準のサービスをいかに現場に送り出すかが病院経営の一つだと捉えています。病院の中で働く人たちは皆、それぞれが専門資格を持っており、病院はその集合体です。かつては現場に労務管理を委ねていましたし、スタッフの医療の質がそのまま医療機関の質になっていました。しかし、有資格者も専門分野に細分化されましたので、現場に預けるのではなく、一定の管理の中で質を担保しないとレベルを保てません。若い人に『管理』と言うとアレルギーが出るかもしれませんが、我々と若い人たちとの間には物差しの目盛りに違いがありますから、そこを埋めないといけないんですね。業務のプロトコルをしっかり示し、それを実行させ、本当にできているかどうかをきちんと評価するという労務管理を行っています。」



2.地域連携

 ながはら病院は地域の中での役割を常に考えたうえでの地域連携を行っている。

「役割としての位置づけははっきり示させていただいています。その中でご依頼を受けたり、お願いをしたりですね。現在は病病連携が主なのですが、今後は病診連携を増やしていきたいと考えています。今の宿題は病診連携の充実ですね。」



3.今後の展開

 院長になった当初は主体的な仕事のあり方を自分なりに規定しながら地域での役割について考えてきました。今後は役割を踏まえ、しっかりと精度の高い診療を提供できるように、院内のクオリティを上げていきたいと思っています。色々な場所に色々な医療機関を増やしていくというような、数や規模を増やすのではなく、医療の質的な中味を高めて、守っていきたいです。

2016.03.01 掲載 (C)LinkStaff

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