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オールラウンドな総合病院を目指す
社会医療法人 協和会 加納総合病院

運営・経営方針

1. 運営・経営方針

 加納総合病院は大阪で一番早く社会医療法人の認可を受けた。

 「私自身が社会医療法人制度の創設に関わった人間の一人です。だからと言うわけではありませんが、今後の医療を牽引していくのは民間病院だと考えています。そして、その中でもフラッグシップとして全体を牽引するべきは社会医療法人です。社会医療法人が頑張り、社会からその価値を認められていくならば、民間の病院全体が評価される結果に繋がるのです。
 大阪の救急の現状については大きな特徴があります。大阪府内では救急の患者の受け入れの約80%を民間病院で受けており、大阪市内に至っては約90%の患者を受け入れています。大阪での民間病院の救急の頑張りは大変なものです。
 当院も民間病院ですから、全ての事業に対して採算性を求められますが、救急医療などにも最新の医療機器を導入し、きちんと運営することは可能です。社会医療法人化はその近道の一つかもしれません。過去を振り返りますと、社会医療法人の制度化を推進する中で、多くの医師のご尽力により、『まず不可能』と言われていた法人税の免除を勝ち取れたことが非常に大きかったですね。
 私見ではありますが、社会医療法人発祥の地は大阪であると思っていますので、大阪でさらに多くの社会医療法人が生まれることを期待しています。」


2. 医療連携

 加納総合病院では病病連携、病診連携を積極的に進めている。

 「病病連携はクリニカルパスなどを活用して、大阪市立総合医療センターなどと連携していますし、病診連携については、現在、大阪市大淀医師会の会長を務めさせていただいていることもあり、地区の開業医の先生方と取り組んでいます。」


3. 今後の展開

 当院はケアミックスで、急性期から慢性期までトータルに対応できる病院ですので、幅広い関連施設の充実が重要です。そこで、阪急不動産とのコラボ事業がスタートしました。当院のすぐそばに建設された、44階建てのジオタワー天六からマンション入居者の健康維持のための健診などの提携サービスを当院に依頼いただいています。それが高層マンションの付加価値であり、PRの一つになっているんですね。一般住居に対しての手厚い医療サポートがあれば、入居者は安全や安心を確保できます。新たな医療提供の形の一つかもしれません。
 また、今後は合併症のある高齢者に対する救急と急性期治療が重要になるでしょう。現行の制度では、患者さんはすぐに転院することを意識しなければなりませんが、療養病棟を持つ当院にとっては大きな問題はありませんので、前向きに取り組んでいきます。

2013.10.01掲載 (C)LinkStaff

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