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オールラウンドな総合病院を目指す
社会医療法人 協和会 加納総合病院

病院の特色

1. 内科

 内科は大阪大学大学院医学系研究科情報伝達医学病態情報内科学講座(旧大阪大学第一内科)、兵庫医科大学内科学教室臨床医学系講座(肝・胆・膵科)の関連施設である。

 「内科一般、特に消化器内科領域については大学病院に匹敵する最新の医学知識を第一線医療に活かしながら、民間病院らしく、迅速で、効率的な医療を目指しています。」

 上部・下部消化管内視鏡検査、腹部エコー検査、内視鏡下手術、食道静脈瘤硬化療法、肝炎に対するインターフェロン治療、ヘリコバクター・ピロリ除菌療法、糖尿病教育入院、栄養指導、自己インスリン測定・注射療法、在宅酸素療法、抗癌化学療法、緩和ケアなどを実施している。

 「当院の副院長は大阪大学の旧第一内科から来ていますし、兵庫医科大学の内科学の肝胆膵科からも多くの医師が来ています。消化器分野については、急性期の医療をやる以上、大学病院に匹敵するレベルの治療を行うという目標を持って取り組んでいます。
 肝胆膵はC型肝炎なども含めて治療を行っていますし、内視鏡も日本消化器内視鏡学会指導施設に認定されていることもあり、経鼻内視鏡を早い段階で導入し、数多く取り組んできた結果、現在では内視鏡手術に優秀な腕を持つ医師が多数、在籍する病院になったことは私の自慢の一つです。
 肝臓に関する血管内治療も大学病院以上の治療を行うことを目指し、一生懸命に取り組んでいます。」


2.循環器内科

 エルゴメーター運動負荷試験、ホルター心電図検査、頚動脈超音波検査、心臓超音波検査などを駆使し、必要に応じて、64列MDCTによる冠状動脈の評価や心臓カテーテル法による冠動脈造影検査なども行っている。

  整形外科は大阪医科大学の整形外科教室の関連施設である。冠病変に対しては、特殊カテーテルによる風船治療やステント留置などの経皮的冠動脈インターベンションも行う。また、様々な徐脈性不整脈に対しては、病態に応じたタイプのペースメーカーの植え込み術も実施している。

 「先代の頃からとても力を入れており、血管造影の検査装置である最新鋭のDSAを循環器内科のスタート段階で既に導入していました。当時としては大学病院以上の設備を導入していたと言えますね。以前、北大阪病院では最新鋭の医療機器を入れて、心臓血管外科を他の病院に先駆けてやっていました。その当時、心臓血管外科については十分に機能していない大学病院が多数ありましたが、当院は最新鋭の設備を導入し、症例を重ねていきました。その結果、EC-ICバイパス手術では大阪市内で一番になりました。しかし、その後、国立循環器センターなどの大学病院クラスの病院が伸びてきたこともあり、北大阪病院では心臓血管外科を休止し、もう一本の柱である循環器内科の方向に集中しようと決めたので、現在では心臓血管外科はあまり行っていません。」


3. 外科

 大阪大学大学院医学系研究科臓器制御医学専攻、病態制御外科(旧大阪大学第二外科)の関連施設となっている。

 消化器を中心に内分泌、呼吸器、末梢血管を対象に、一般手術から鏡視下手術、血管内治療を行っている。また、大腸ポリープなどの良性疾患や早期がんに対する内視鏡下粘膜切除などの非侵襲治療にも取り組んでいる。

 「消化器全般の手術に対応しています。特に内視鏡による検査や治療には力を入れており、早期がんに対する内視鏡的粘膜切除、食道静脈がんに対する硬化療法をはじめとした内視鏡治療、またPEGなどの内視鏡処置も豊富ですね。」

 呼吸器については、主に気胸に対する胸腔鏡下縫縮術で対応し、末梢血管については血流不全に対する血管造影検査や下肢静脈瘤に対し、不全交通枝結紮法で対応するほか、内分泌疾患は超音波検査を用いて早期発見に努めている。

 「大阪大学の旧第二外科からは歴代に渡り、ずっと継続して来てもらっており、当院が外科の認定施設になったのも随分と古い話です。外科医師が消化器科全体を支えていますので、内視鏡治療の実績が大きく伸びていることも事実ですね。」


4.脳神経外科、脳卒中センター

 脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血など脳血管障害を中心に、急性期から回復期リハビリ治療まで病態の流れを重視した診療を行っている。

 脳神経外科専門医が24時間体制で対応し、CT、3D-CTA、MRI、MRA、脳血管撮影、血液検査など診断に必要な検査を速やかに行う。特に発症3時間以内の超急性期の脳梗塞に対しては積極的にt-PA静注療法を施行しているほか、破裂脳動脈瘤におけるクモ膜下出血に対しては開頭クリッピング術や血管内手術によるコイル塞栓術を行う。

 治療経験が豊富な医師が脳神経外科手術や脳血管内治療、神経内視鏡治療を実施している。メンバーの内訳は延べ人数で、脳神経外科専門医4人、脳神経血管内治療学会指導医1人、認定医3人、神経内視鏡学会技術認定医1人、脳卒中学会専門医3人となっている。

 「医療機器がしっかりしていることはもちろんですが、脳神経外科医師の層も厚く、専門医6名、指導医1名という優秀なスタッフが揃っており、その万全の体制こそがt-PAの実績が全国3位、大阪府内2位という輝ける実績に繋がったと自負しています。脳梗塞だけでなく、くも膜下出血や動脈瘤等でもすぐに血管内治療で対応できる体制を持っていることが大阪市内における救急医療の充実に寄与している部分だとも感じています。」


5.整形外科

 整形外科は大阪医科大学の整形外科教室の関連施設である。

 「外傷ヘルニアや大腿骨折、頸部骨折、そしてスパイナルケアに至るまで、幅広く対応しており、人工関節やリウマチにも対応できる医師が揃っています。」


6.救急センター

 加納総合病院は大阪府指定二次救急医療機関であり、365日24時間体制で診療を行っている。救急センターでの主な診療科は内科、外科、整形外科、脳神経外科であり、2012年度の年間救急件数は約5400件となっている。

 「日本救急医学会の専門医施設認定番号が全国で150番目の認可であるということは、当院が民間の病院であることを考えると、救急における草分け的な存在なのかもしれません。当院が救急で社会医療法人の認可をいただいている以上、救急は当院における要であり、地域における貢献度も非常に大きいと言わざるを得ません。
 当院は大病院ではなく、300床という規模ですが、多くの診療科を有していますので、救急の受け入れ実績に関しても、脳神経外科を始め、幅広く患者を受け入れている病院であることは確かです。ほとんどの医師がとても協力的ですので、各科ごとの垣根も低く、コンサルトしやすい環境ができあがっています。チーム医療の実践の場としてもうってつけの病院ではないでしょうか。」

2013.10.01掲載 (C)LinkStaff

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