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社会医療法人 厚生会 木沢記念病院

プロフィール

社会医療法人 厚生会 木沢記念病院

木沢記念病院

 岐阜県美濃加茂市は岐阜県では最も降雪の少ない南部に位置し、東洋経済新報社が発行する「都市データパック2010年版」の「住みよさランキング」で全国第7位となった街である。このランキングは安心度、利便度、快適度、富裕度、住居水準充実度などの観点から評価されている。ランキングの中の重要な要素である安心度には医療施設の充実が含まれているが、美濃加茂市民の安心度を向上させてきた存在の一つに挙げられるのが木沢記念病院であろう。
 木沢記念病院は、1913年4月 に開設された診療所である「回生院」から歴史が始まり、現在では岐阜県を中心とした東海地方の地域医療に貢献している。
 質の高い医療サービスの確保と最良の診断に必要とされるMRI、PETなど高度医療機器を地域でいち早く採用し、総合的な医療の実践に向けて、総合リハビリテーションセンターや健康管理センターの充実を進めている。
 また24時間、年中無休で患者さんを受け入れられる救急指定病院としての体制も整備して、各診療科の充実に力を注いでいる。そのほか、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、臨床研修病院にも指定されている。
 今回は北島康雄院長にお話を伺った。


北島康雄 院長

北島康雄 院長プロフィール

1968年に岐阜大学を卒業後、岐阜大学大学院医学研究科を修了する。米国テキサス大学に留学を経て、岐阜大学皮膚科に帰任する。自治医科大学皮膚科助教授を経て、1993年に岐阜大学医学部助教授に就任する。1994年に岐阜大学教授に就任する。2002年に岐阜大学医学部附属病院院長に就任し日本で最初のペーパーレス・フィルムレスの完全電子化病院、救急医30名の日本最大規模救命救急センターを設立した。また、日本皮膚科学会副理事長、日本研究皮膚科学会理事長なども歴任し、2009年に木沢記念病院に病院長代行として着任し、2011年4月、院長に就任する。

 北島院長が約40年前の大学院時代に、基礎医学である生化学教室で最初に行ったのが病原性皮膚糸状菌(水虫)の研究である。北島院長は菌の細胞壁を単離・分析することに世界で初めて成功した。その後、米国テキサス大学留学時代の基礎研究成果を取り入れ、皮膚病研究の分野に細胞生物学の概念をいち早く取り入れたが、これらの研究の成果が評価され、1986年に若手研究者に贈られる日本皮膚科学会の皆見賞を、翌年には日本医真菌学会賞を受賞した。厚生労働省の希少難治性皮膚疾患に関する研究班にも班員および班長として約30年、関わっている。
 テレビ番組「たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学」でも何度も取り上げられており、番組内では「口内炎や舌の色から重大な病気を見つける名医」として注目を集めた。北島院長は「命題を与えられたら、自らのアイデアと責任で取り組む。そうすれば自然と情熱も湧いてくる」という思いで医療の道を突き進んできたと話す。



病院の沿革

1913年 4月 診療所「回生院」を開設
1952年 4月 「木澤病院」に改称、23床
1953年 11月 法人認可「医療法人厚生会」
1965年 3月 救急指定
1966年 12月 本館棟2期工事竣工 190床
1972年 11月 人工腎血液透析センター開設
1978年 12月 CT(全身用コンピュータ断層撮影装置)導入
1982年 5月 脳外科棟増築、226床
1983年 7月 リハビリテーションセンター開設
1987年 11月 人間ドック部(現健康管理センター)開設
1987年 11月 スペクト(脳血流測定装置)導入
1987年 12月 MRI(磁気共鳴画像診断装置)導入
1989年 4月 特定医療法人認可「特定医療法人厚生会」
1990年 10月 本館棟増築、316床
1991年 3月 総合病院認可
1991年 3月 病院名変更、「木沢記念病院」
1993年 9月 心カテ(心血管造影撮影装置)導入
1993年 12月 ESWL(体外式衝撃波結石破砕装置)導入
1994年 4月 「あじさい看護専門学校」開校
1995年 2月 開放型病院承認
1995年 11月 増床、332床
1996年 8月 エイズ拠点病院に指定
1996年 12月 中濃地区災害医療センターに指定
1998年 7月 増床、402床
1998年 12月 木沢記念病院ロゴ・シンボルマーク設定
1999年 4月 地域災害医療センター竣工
1999年 7月 病院機能評価認定(B)、岐阜県第1号
1999年 12月 リニアック(放射線治療装置)導入
2001年 4月 交通事故療護センター運営 受託、452床
2001年 4月 PET 導入
2001年 6月 総合リハビリテーション施設認可
2003年 10月 臨床研修病院に指定
2004年 9月 病院機能評価V4.0認定更新
2005年 4月 回復期リハビリテーション病棟開設
2005年 12月 トモセラピー/ハイアートシステム導入
2006年 9月 岐阜県病院協会医学会開催(山田實紘学会長)
2006年 11月 PET-CT導入
2007年 5月 看護基準7:1届出
2007年 5月 岐阜DMAT指定病院に指定
2008年 2月 地域がん診療連携拠点病院に再指定
2008年 3月 320列CT アクイリオンワン導入
2008年 4月 第二トモセラピー・ハイアートシステム導入
2008年 10月 社会医療法人に認定
2008年 10月 地域医療支援病院に認定
2008年 11月 連携大学院設置(岐阜大学大学院医学系研究科脳病態解析学・連携分野)
2009年 5月 多治見市民病院の指定管理者契約を締結
2009年 9月 病院機能評価V6.0認定更新
2010年 3月 地域がん診療連携拠点病院に再指定
2010年 7月 第60回日本病院学会を開催
2010年 11月 内視鏡下手術支援ロボット「da Vinci」導入
2010年 12月 密封小線源療法を開始
2011年 4月 心臓血管外科 開設
2011年 4月 先進医療「神経症状を呈する脳放射線壊死に対する核医学診断及びベバシズマブ静脈内投与療法 神経症状を呈する脳放射線壊死(脳腫瘍又は隣接する組織の腫瘍に対する放射線治療後のものに限る。)」認可
2011年 7月 医師の院内資格認定制度「院内資格認定指導主治医基準」を開始

2012.02.01掲載 (C)LinkStaff

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