医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

精神科医に適正な性格とは?年収はどれくらいになるの?

ストレス社会といわれる日本の社会の中で、心に病気を抱えている人は年々増加しています。それに伴い、病院の精神科を受診する人も増えています。悩める人に必要とされる精神科医とはどのようなものなのでしょうか?将来性や年収についてご紹介します。

精神科医の年収!眼科に次いで2位ってほんと?

精神科医の年収!眼科に次いで2位ってほんと?

精神科医を目指す上でやはり年収は気になるものです。精神科医の年収は、開業医で手取り1,400万円ほどです。開業医には借入金の返済や院長退職金積立金などの支出があるためこのような手取り金額になります。これは、日本医師会のシンクタンク「日本医師会総合政策研究機構(日医総研)」が発表している医師の手取り年収ランキングで、第1位の眼科医1,490万円に次いで第2位とされています。3位以下には、年収が高めといわれる耳鼻咽喉科、内科と続いていて、このことからも精神科医の年収は高いことがわかります。総支給で最も割合が大きいのは1,400万円~2,000万円で、やはり全ての科の中で多い部類に入っています。

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現代の日本に必要な精神科医!適正な性格とは?

現代の日本に必要な精神科医!適正な性格とは?

現代の日本には、日々の生活に精神的な疲労を感じている人がたくさんいます。実際に、過労でうつ病を発症するケースが多く、また、パニック障害やアルコール依存で苦しむ人も増えていて、心の病を扱う精神科医はまさに必要不可欠な存在です。そんな精神科医には、誰もが向いているわけではありません。精神科医の性格としてまず必要なのが、聞き上手であることです。心の病は原因が目に見えないものなので、患者からよく話を聞くことが重要になります。患者としっかりコミュニケーションをする力が必要です。普段から自分のことばかり話さず、相手の話を聞くようにして聞く力を養うと良いでしょう。また、地道な勉強をコツコツ続けていくことができる人も精神科医に向いています。人間をよく観察し、人間の存在そのものに興味を持ち、真面目に勉強していくことが精神科医の道への近道だからです。さらに、心の病気は体に影響を及ぼして身体的な症状が出てくることが多いので、体の病気にも興味を持って勉強できることが大切です。

精神科医は不足?将来性はどうなの?

精神科医は不足?将来性はどうなの?

医師不足は以前から叫ばれていますが、心の病気を患う人が年々増え続けている中で、精神科医は特に不足しているといわれています。精神科医は他科の医師と比べると独特な存在で、大きな違いは急患対応や夜間勤務がなく、残業も少ないことで人気もあり、実際は精神科医の数は増えています。しかし、需要に対して足りていないのが現状です。うつ病などの精神科の病気は昔に比べて社会の理解が進み、風邪を治療する感覚で比較的気軽に受診することができるようになりました。また、社会の高齢化に伴って患者数も増加する認知症、子どもの不登校も診療の対象となります。そのため、将来的にも精神科医はますます求められる時代がやってくるでしょう。

精神科医は自分のQOLを大事にする必要も

精神科医は自分のQOLを大事にする必要も

QOLとはクオリティー・オブ・ライフ(Quality Of Life)の略で、「生活の質」という意味の言葉です。医療の場で使用されることが多く「人がどれだけ人間らしく満足して生きているか」 「生活にどれだけ楽しみや喜びを感じているか」という考え方のことをいいます。このQOLは精神科医にとっても重要で、精神科医として医療に携わる上でないがしろにしてはならないものです。精神科医は、毎日の業務の中で心を病んでいる人と接しているうちに、その影響を受けてしまいやすいといわれています。また、1人1人の患者が語るさまざまな話に耳を傾け続けなければなりません。どのような話も冷静に聞いて治療につなげていくというのは、大変な作業です。自分に余裕がないとなかなか難しいでしょう。精神科医自身が日々の生活に満足し、楽しいと感じていることで、その余裕は生まれます。実際に、精神科医は自分が幸せだと思っている人が多い傾向にあります。どんなことに幸せを感じるかは人それぞれ異なりますが、健康になる、ゆっくり自分の時間をとる、買い物をするなど、満足感を得られることをしてQOLを上げるようにしていきましょう。

精神科医についてよくある質問

精神科医は、人々の心の健康を守り、精神的な問題や病気を診断し治療する専門医です。以下は、精神科医が持つべき特徴やスキルの一部を挙げています:
強いコミュニケーションスキル:精神科医は、患者の心の中にある問題を理解し、適切な治療法を提案するために、患者との深いコミュニケーションを必要とします。これには、聞く力だけでなく、適切な質問をする能力、共感を示す能力などが必要となります。
忍耐強さと優れた観察力:精神的な病気は身体的な病気と異なり、症状が明らかでないこともあります。また、治療に時間がかかることもあります。そのため、精神科医は患者の状況をじっくりと観察し、治療の結果を待つ忍耐力が求められます。
最新の医学知識と治療法に対する理解:精神医学は進歩が著しく、新たな治療法や薬物が開発されています。精神科医は、患者に最良の治療を提供するために、これら最新の情報を常に追い続ける必要があります。
倫理的判断力:精神科医は、患者のプライバシーや権利を尊重する必要があります。患者の意識が不明瞭な場合や、自己決定能力が低下している場合でも、倫理的な観点から最善の治療方針を決定する能力が求められます。
以上のような特徴やスキルを持つ精神科医は、患者の心の健康を守り、支える重要な役割を果たします。

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精神科医療は、精神的な問題や精神疾患の診断、治療、予防を目指す医療分野であり、その特徴は以下のようにまとめられます:
ホリスティックなアプローチ:精神科医療は、身体的な健康だけでなく、精神的な健康も考慮に入れます。これは、心と体が相互に影響を及ぼし合うという視点からきています。精神的な問題はしばしば身体的な症状を引き起こすことがあり、その逆もまた真です。
対話と共感の重視:精神科医療は、患者との対話と共感を非常に重視します。診断や治療のために、患者の感情、経験、思考パターンなどを理解することが必要です。
長期的な治療関係:多くの精神疾患は長期的な治療が必要であり、治療効果が現れるまでには時間がかかることもあります。そのため、患者と医師の間には長期的な治療関係が築かれます。
多様な治療法:精神科医療では、薬物療法、心理療法、行動療法、電気痙攣療法(ECT)など、疾患の種類や患者の個別の状況に応じてさまざまな治療法が用いられます。
チームベースのケア:精神科医療では、多職種の専門家が協力して患者のケアを行います。医師、看護師、心理療法士、ソーシャルワーカー、職業療法士などが協力し、それぞれが自分の専門知識を活かして患者のケアに当たります。
これらの特徴により、精神科医療は患者の全人的な健康と幸せを追求するための重要な役割を果たします。

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精神科医師に向いている人には一般的に以下のような特徴やスキルが見られます:
コミュニケーション能力:精神科医師は、患者の精神的状態を理解するためには、患者から詳細な情報を引き出すことが必要です。これには、高度なリスニングスキルと問診技術が求められます。
忍耐力と持続力:精神疾患の治療は長期間にわたることが多く、すぐに結果が得られないこともあります。患者の状態をじっくりと観察し、治療の進行を慎重に追跡する能力が必要です。
共感性:精神疾患を抱える患者は、しばしば孤独感や絶望感に苦しんでいます。医師が患者の感情や経験に共感することで、患者は自分が理解されていると感じ、治療へのモチベーションが高まります。
問題解決スキル:患者の症状や行動から精神疾患を診断し、最適な治療計画を作成するには、優れた問題解決スキルが必要です。
終身学習の意欲:精神医学は進化し続けている分野であり、新しい研究結果や治療法が絶えず出てきます。そのため、終身学習の意欲と、新たな知識を追求する好奇心が求められます。
倫理的な判断力:精神科医師は患者のプライバシーを尊重し、患者の利益を最優先に考える必要があります。これには、高度な倫理的判断力と誠実さが必要です。
これらの特性やスキルを持つ人は、精神科医師として成功する可能性が高いでしょう。

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2018.4.25 掲載
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まとめ

精神科医の年収は、開業医で手取り1,400万円ほどで、眼科に次いで多い

心の病気を患う人が年々増え続けている中で、精神科医は特に不足している

相手の話を聞く力を養い、地道な勉強をコツコツ続けていくことができる人が向いている