ドクター転職ショートストーリー

誰もが驚いた面接結果(下)

2020年5月1日 コンサルタントy

市内の中心地では、相場は低く、好条件の求人は皆無でした。探しに探した中で、1件、市内にある中規模クラスのケアミックス××病院が候補に挙がりました。
各内科の指導医・専門医が多く在籍されており、症例数・指導体制が抜群の病院です。
早速、医療機関に足を運び、事務長に症例数・教育体制の確認、給与交渉、そして院内の見学をさせて頂きました。
年俸は1,400万円と先生の希望に届きませんが、医師やスタッフの離職率が低く、見学時スタッフの爽やかな挨拶が印象的な施設でした。何より、病院が一番に求める人材は“人柄”先生のご希望にピッタリではないかと思い、ご提案しました。

先生は「今より減俸してしまうのが気になりますが、経験が積める環境面が素晴らしいですね。ですが資格を持っていない自分を受け入れてくれるのかな。やはり資格を取得した方が良いのかな。」など、多様な視点から悩んでおられる様子でした。
まず、専門医取得・キャリアパス・ワークライフバランスなどについて、一度整理した方が良いかと思い、「資格取得後は、どんな病院で勤務したいですか?」と尋ねると、「その時は50代ですね。体力面など考慮すると、急性期病院ではなく、ケアミックスや療養型で勤務したいかな。」という明確な回答でした。
5年後、10年後を見越した時、どこでどんな勤務をして、どんな生活がイメージされるか。先生の中で迷いが整理されていき、経験を豊富に研鑽できる××病院へ面接の運びとなりました。

面接では、談笑も交えながら和やかな雰囲気で進みました。院長・常勤医師から、「資格では無く、患者さんやスタッフを大事にされる先生を求めています。内科の症例は豊富で各専門医がフォローしますので、幅広い経験が積めますよ」と助言をいただきました。
面接を終えた後、先生から晴々した様子で「とても有意義な時間で、迷いが払拭でき自身の気持ちが大きく動きました。面接に伺えて良かったです!」と言っていただき、お連れできて本当に良かったと嬉しく思いました。

面接の翌日、先方より入職オファを頂いたのですが、提示された年俸が1750万円。なんと当初の提示より350万円以上もアップされていたのです。この条件に、先生も私もそして事務長さえも驚愕しました。先生のお人柄や診療に対する姿勢が、先方の心に深く響いたようです。
先生からも「そのように迎え入れて下さり、本当に嬉しいです。」と正式なお返事をいただき、トントン拍子でご入職の準備が進みました。

今思うと、面接の機会がなければ、このような待遇は形とならなかったと思います。
面接とは“直接会うこと。応募者や対象者に直接会って試問・助言などをすること”と意味されます。直接会う事で、初めて雰囲気を掴む事ができ、新たな気づきや提案が生まれます。
面接への一歩を踏み出して頂いた先生、そして、そんな素晴らしい先生を評価いただいた××病院に心より感謝いたします。

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