ドクター転職ショートストーリー

給与だけでは計れない価値(下)

2020年4月1日 コンサルタントY

病院担当者:「申し訳ありません。院長とも相談したんですが年齢的に若すぎるのでもう少し経験のあるドクターがいたらまたお願いします。」電話を切ったままその場でしばらく呆然としてしまいました。もうネタも弾もない。本当に終わったかもしれない。そう思い、その日はそのまま帰路につきました。

翌日、諦めの悪い私が、ある説得材料を用意し面接結果がダメだった旨をドクターに伝えました。やや落胆するドクターに私から「先生、以前にご提案してダメだった~病院はいかがですか?確かにご希望のお給料からは300万近く低いですが、財団法人で経営も安定的で安心して勤務できます。しかも福利厚生も充実していてご家族の診療や入院も割り引きでご利用いただけます。ここは目先のお給料よりも長い安定と安心を選ぶのはいかがですか?」正直、ダメもとの提案でした。

しかし意外な返答が!!「取りあえず見学だけでも行ってみます。」テンションは低めなものの、早速、面接の設定に取り掛かりました。面談当日、和やかで雰囲気よく進み無事に終了。ドクターからもイメージより全然良かった!といって頂き検討するということ終わりました。

それから2週間ものあいだドクターを励まし、若くして第一線で一番手の整形外科として働ける上で安定も手に入るとご提案し続け、頃合いを何度も何度も計った上で「~病院でいかがですか?」一番、言いたい反面言いづらい一言を投げかけました。 

結果は。。先生:「わかりました。~病院でお願いします!」その瞬間、ドクターと初めてあった日からの様々な場面が頭に浮かびました。嬉しさもつかの間、まだ問題がひとつ残っていました。前回痛い目にあった病院からの合否です。ややトラウマになっている中、恐る恐る病院担当者に入電。私:「お世話になります。~でございます。先日、面接したドクターがぜひ貴院に貢献したいとおしゃっています。」なぜか前回と打って変わって無意識に言葉を変え、冷静に伝える自分がいました。返答は「ありがとうございます。当院としましてもぜひ先生をお迎えしたいと思います。」 

今回の提案は100%ドクターの当初の希望に沿える条件ではありませんでした。本当に良い提案になったのかどうかは来春、ドクターに入職していただいてみないとわかりません。ただ入職後も全力でサポートし、ドクターが一年でも長く勤務できるよう精一杯のサポートをするつもりです。

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