ドクター転職ショートストーリー

非臨床医の転職(上)

2019年11月15日 コンサルタントy

医師の職場は、医療機関以外にも多数あります。弊社で取り扱っている求人、例えば…産業医・社医・船医・講師・製薬企業など…。今回は、製薬企業で活躍された先生の転職エピソードを記します。

A先生とは、年が明けた寒い頃、弊社からお送りした一通のメールをきっかけにご縁をいただき、すぐにご面談への運びとなりました。
お話を伺うと、外科医として臨床・研究の研鑽を積まれた後、製薬会社で長年勤められ定年退職を機に転職先を検討されているという事です。
ご希望は、当直・オンコール無しで週4日 1,300万円以上。
待遇面よりも“臨床から離れているので、どのような求人が存在するのか”という事を特に気にされている様子でした。

また、先生の意向として、出来るだけ早く入職先を決めて、先々の計画を立てられたいという希望がありましたので、早速、その場で幾つかの求人をご案内しました。しかし、すぐにご案内できる求人は主に検診業務。A先生は「やはり健診になりますよね…。」と、健診業務はあまり希望されていない印象でした。
転職まで1年の期間があるので、随時ご提案差し上げるという流れで、この日の面談は終了しました。

1時間程お話をしている中で、私はA先生に対し“スペシャリスト”という印象を受けました。物事を明確に伝える言葉の選び方や、相手への気遣い・コミュニケーション能力は非常に高く、長きに渡って企業でマネジメントを経験されているだけあると、ご面談の中で何度も敬服した事を記憶しております。
面談の中で一つ気になったのが、求人をご提案した際に見られた先生の表情でした。
これだけのスキル・人間性・がん治療の専門性が高い先生ですので、何か他に先生が活躍していただける求人があるはず…。新たな可能性を信じ、求人探しが始まりました。

次へ続く

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