ドクター転職ショートストーリー

K先生の院長職への挑戦(下)

2018年02月1日 コンサルタントK

数日たったある日、K先生からメールにて連絡を頂き、その文面には院長職の求人にトライさせて頂きたいとの溢れ出る思いがしたためられていました。
自身の専門ではない分野を学び、診療の幅を広げるチャンスであり、やりがいのある勤務内容だと思うので、この機会を前向きに捉えてトライしてみたいとのことで、このメールを拝見した際に私自身とてもモチベーションがあがり、何としてもK先生にご入職頂ける様にサポートさせて頂こうと強く心に誓いました。

医療法人の理事長との面談も済ませ、双方合意の上、細かな条件面の確認をすることになり、
K先生の優先順位の高い3つの条件について相談させて頂きましたが、クリニックは日曜日に女性の受診者が多い為、院長として勤務は絶対であること、また、婦人科の研修を入職までに行いたい意向があり現職の休みを利用して研修に来て欲しいなど、K先生にとっては大変高いハードルが設けられてしまうことになりました。
医療機関側の立場に立てば理事長のいうことはごもっともですし、K先生の立場に立てばお子様との時間の為、日曜日の休みは必須であり、週1回程度の休みの現職において入職前に休みを利用した研修というのも大変困難な状況でございました。

どちらか一方だけを立てるというのは難しく、どちらも共に理解・納得の上歩み寄って頂く為に、コンサルタントとして再度双方とそれぞれに話し合いをさせて頂き、譲れる部分と譲れない部分を明確にさせて頂きました。
○日曜出勤が必須という条件については、K先生の譲れない部分でしたので、理事長に提示年俸の減額を申し出、日曜日においては非常勤Drに勤務して頂くことを提案させて頂き、双方に理解・納得を得ることが出来ました。
○入職前に休みを利用して週1回程度の研修を行う条件については、K先生には研修に対する気持ちはあるが現職の勤務上どうしようもない旨を理事長に再度詳細に説明させて頂き、入職後2週間を研修期間として設けて頂くことになりました。

K先生の新たな分野を学びたいという前向きかつ真摯な姿勢が理事長に伝わったからこそ、条件面も緩和して頂くことができ、最終的にご入職という一番良い形を迎えることが出来ました。
改めてご相談頂く先生の人柄に触れ、何を大切にされるのか、何を求めてらっしゃるのかなど、しっかりとお考え聞くこと、そして本音で話し合えることがいかに重要であるかと認識させて頂きました。

次へ続く

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