ドクター転職ショートストーリー

最後の転職(下)

2018年01月01日 コンサルタントM

Hクリニックの面接設定の為、早速、事務長に連絡を入れ、面接の意向があった事を伝えると、事務長から「是非お会いしたい」という返事を頂けました。

Hクリニックとしては約6年ぶりの常勤医師の募集となり、様々な紹介会社の中で、リンクスタッフが一番初めに先生を紹介してくれたとの事で、事務長と院長先生が非常に喜んでおりました。

面接当日は院長と事務長にて実施され、業務内容の他、クリニックの経営、職員に対しての考え方についてもご説明頂き、和やかな雰囲気で行われました。

院長、事務長が面接時に何度もお礼の言葉を述べており、K先生もその言葉に非常に喜んでおりました。

Hクリニックから最寄り駅まで歩いている最中に、K先生のご意向を確認しました。
「院長先生や事務長のお人柄や、予防医学に関する考え方、働きやすい環境であることはわかった。」と話されていましたが、次のステップとして二次面接として理事長と統括院長先生との面談、更にはトライアル勤務を経て最終決定をするという選考方法に、少々不満を持たれていました。

その後、クリニックに対して選考方法の変更の提案やトライアル勤務の免除など連絡を入れたが、法人内での調整がうまく行かず、時間だけが過ぎていきました。

面接の日から10日後、K先生から「Hクリニックの交渉に時間が掛かりすぎているので、その間に他社から紹介されたクリニックにも一度行ってみようと思う。」という連絡がありました。

再度Hクリニックへ連絡を入れ、K先生の意向を伝えました。
事務長から、理事長と統括院長先生は非常に多忙な方で、2人のスケジュール調整に非常に時間がかかってしまった事のお詫びと、また理事長と統括院長先生との面談の結果次第では、トライアル勤務の免除が了承されたと報告を受けました。

平日の昼間ではありましたが、先生の携帯へすぐに連絡を入れ、Hクリニックからのお詫びの言葉と今後のスケジュールやクリニックとしてK先生に是非入職してもらいたい意向であることを伝えたところ、「他社から紹介を受けたクリニックの面接の予定を組んでしまったが、是非、理事長と統括院長先生とも会った上で判断したい」との言葉を頂き、二次面接に挑むことになりました。

二次面接の場所はクリニックではなく、HクリニックがK先生の負担を減らす為に、K先生の現在のご勤務先の近くの会議室を押さえて頂き、理事長と統括院長先生がK先生の元へお伺いする様な形となりました。

面接では面接設定まで時間が掛かってしまった事へのお詫びの言葉から始まり、一次面接終了後のK先生に対するクリニックの評価が今までに無い位高評価であった事を教えてくれました。

さらにはお互いの予防医学に関する考え方などが一致したこともあり、非常にスムーズに進み、その場で理事長より「私としては是非K先生と一緒に仕事がしたいので、この面接が終了したらすぐに事務長に連絡を入れて、入職に向けた手続きに入るように伝えたい。」との言葉を頂きました。
K先生も「他社の紹介で面接へ行ったクリニックへの返答を待って貰っていたが、そちらを断りHクリニックでお世話になりたい。」とその場で入職の意思を決めて下さいました。

後日、契約の手続きをする為に改めてK先生とお会いした際に、「他社にも色々紹介されたが、一番早く情報をくれた事や、自分の為に一番熱心に動いてくれたこと、自分の希望を全て満たしてくれる転職先を見つけてくれた事、全てに感謝をしている、リンクスタッフにお願いをして本当に良かった。」とコンサルタントとして非常にありがたい言葉を頂きました。

少しでもK先生のご希望に添う形で転職をという想いで、最後まで担当させて頂いた事が出来た事、またK先生の大事な決断の時に、仕事を通じて関わることが出来たことに喜びを感じました。

これからも一人一人の先生方との出会いや、医療機関との出会いに感謝しながら、ただ転職のお手伝いをする訳ではなく、これまでの人生や価値観、ご家族への想い、転職をお考えになったきっかけなど、一つ一つの背景にも寄り添いながら今後も取り組んで行きたいと思います。


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