ドクター転職ショートストーリー

家族の絆(上)

2016年3月15日 コンサルタントT

K先生は九州で勤務をされていて、7年前から弊社のスポット勤務で大変お世話になっている先生でした。

6月下旬に、そのK先生から東京で転職を考えていると弊社の福岡支社に連絡があり、東京への転職は、東日本担当の私が担当をさせていただくことになりました。

九州でのスポット勤務の担当をしていた者の話では、とても穏やかな先生で、スポットで入っている病院からの評価も高く、毎回先生をご指名で依頼をいただいているとのことでしたので、安心して医療機関様にお薦めさせていただけると思いました。しかし同時に、そのような素晴らしい先生にふさわしい案件がご紹介できるか、プレッシャーにも感じました。

連絡があったその日に、こちらからまずはメールでご連絡をしたところ、先生よりご希望条件の詳細を記載したメールと、お電話をご丁寧にもいただきました。

お話をしてみて、明るく気さくで、礼儀正しいという印象を受けました。
東京での転職の理由をお伺いしたところ、お嬢様が東京で働いていて、最近仕事が忙しいらしく心身ともに心配なので近くにいてあげたいというお話をしてくださいました。

先生の明るく優しいお声から、家族想いの父親の姿が目に浮かびました。

その日から、先生の案件探しが始まりました。もともと内科だったのですが、リハビリテーション科に転科をされ、専門医もお持ちだったので、リハビリテーション科のある病院をリストアップし、先生のご紹介をしました。

折しも都内はリハビリテーション病院の新規開設が続いている時期でしたので、数々の病院からオファーをいただきました。
リハビリテーション科の専門医を取得している先生は全国でも2000名弱。どの病院でも大歓迎という状況でした。

早速案件をいくつか先生にご紹介したのですが、お電話の向こうの声がなんだかすっきりしない様子でした。その理由は、ご紹介の病院も申し分ないのだけど、お嬢様の勤務をしている場所からやや遠いというのと、実は内科の急性期が好きで、そちらも捨てきれないのだということでした。

先生のご転職の時期までにはまだ時間があったので、案件探しを振り出しに戻して、内科の案件を中心に探していくことになりました。

内科で探し始めると、先生の希望と病院のニーズとが合わないという現実に直面しました。リハビリテーション科では引く手あまただったのに、内科の急性期病院となると、もう少し若めの先生が良いという病院側の希望が多くなったのです。
また、年俸についても大きく変わってきます。先生にご納得いただける案件の紹介というのはやはり難しいものだと改めて思いました。

そして以前からお付き合いのある都心部の病院へ内科でのご相談で電話をしたところ、事務長様よりリハビリテーション科の専門医を探しているのだとお話をいただきました。
内科は充足しているのでどんなに良い先生でも採用しないとのことでした。

こちらの病院は以前弊社から常勤医師を入職させていただき、とても働きやすい環境とのお話を伺っており、お薦めできる医療機関でしたので、そういった事情も含めてもう一度先生にリハビリテーション科で提案をしようと決心しました。

次へ続く

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