ドクター転職ショートストーリー

忙しい日々の中からの決断

2006年02月01日 コンサルタントK

 K先生は41歳で卒後17年目の消化器外科医。現在、四国地方の国立大学附属病院の勤務である。外科医としては脂の乗った時期なのだが、K先生の所属する医局は医局員が不足しており研修医の指導医をしているにも関わらず、週に3回も当直に入るなど過酷な勤務をされている。忙しく勤務をしているにも関わらず病院からの給料は約800万円とご勤務内容に比べて安い年収だとの印象を受けた。
K先生との面談でいただいた希望条件は①消化器内科に転科できること。②上下内視鏡の検査・処置のスキルアップができること。③当直なしで年収が1500万円程度にアップすること。④お子様が通学している高校の近くで勤務ができる事。以上の4点。このお話を伺った時、限られた地域で内科へ転科をされ年収1500万円という条件は非常に難しいと感じた。
面談後、すぐに希望条件に合いそうな病院に確認したのだが、どこも先生の希望する条件では難しいとの返事ばかりだった。やはりK先生の希望する条件ではどこも話を聞いてくれないのかと諦めかけていたそんな時、あるグループ病院の理事長とお会いする機会を得た。このグループ病院は四国地方にある一般病院を中心として、県内に療養型病院や有床のクリニックを幾つか持っている。

以前に他の担当者がご紹介させていただいた先生がこの病院で現在もご活躍ということで当社への信頼は厚い。その場でK先生のことをお話したところ、「リンクスタッフさんがいい先生と仰るなら、間違いないでしょう。是非お会いさせてください。」とのお答えをいただいた。K先生にもこのお話をお伝えして、早速面談の運びとなった。
面談では理事長がすっかりK先生のお人柄にほれ込んでご希望条件以上の提示をその場でいただくことができた。年収1700万円、週休2日、当直なし、内視鏡検査・処置の指導が受けられることに加え、1,2年先にグループ内病院の院長として考えているというものだ。K先生もこの提示には非常に満足され、その日のうちにご家族とご相談されてご決断をいただいた。
今回のケースは、当社への信頼と全国規模での過去の実績が生かされた結果だと自負している。実際に、K先生に半年後にお会いさせて頂いたのだが、希望に満ち溢れたお声で「がんばってるよ、本当にお世話になりました。」と言葉に出して喜んでいただけたことが、私にとっては本当に嬉しかった。先生方にとって、「医局への入局、退局」は転職の大きなきっかけ、いや人生の大きな岐路だと思う。今後も医局の中で悩まれている先生のお手伝いをしていきたい。

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