ドクター転職ショートストーリー

落ち着くには、まだ早い!

2005年02月15日 コンサルタントK

40代半ばともなると、体力的に不安を覚えるかたが多いようで、昨年の夏に会ったもうすぐ50歳になるという循環器内科の先生もそんな不安を訴えていた。
その先生は、40代前半までは地域の中核病院である総合病院で、若さにまかせて精力的に外来と当直をこなし、多忙な日々を送っていたが、ある日患者さんとの会話の中で、先生自身、家族と一緒に過ごす時間が少ないことに気づき、自宅から近い一般内科のクリニックに転職された。そこでの5年間はあっという間に過ぎ、気が付いたら50歳に手が届くところまできていた。
そんな折、後進の研究発表で学会に顔を出したところ、最近の治療技術の進歩に刺激を受け、持ち前の向上心が目覚めて、『更なるスキルアップをしたい』と感じ、我々の元を訪ねて来られた。その時に、もう一度専門性の高い治療を経験したいという心の内を伺い、転職活動に踏み出すことになった。
 年齢的な不安については、弊社から過去の紹介実績などを提示して不安を解消し、技術に関しては先生自身で再度勉強をしなおすことに。
そうして希望科目の求人動向等を報告しながらの2ヶ月間は、気持ちが変わることもなく、この間、弊社から三つの病院を紹介する。
その中の一つの病院で、70代半ばにもかかわらず、外来と当直をこなし、複数の診療科をまとめている院長から、『常に勉強だから、なかなか落ち着いている暇がありません』といった話を聞き、そんな院長の『英知を尽くして治療に取り組む』という方針に共感し、先生はこの病院に入職を決意する。
また交渉の結果、先生の熱意が受け入れられて年俸が150万円アップ、必要な機材の購入も任されることになり、結果、先生にも病院側にもとても喜んでいただくことができた。今では、家族の理解も得られて、40代前半の頃のように精力的に勤務されている。
強い向上心と、絶え間ない探究心をこの先生と院長から教えていただいた気がする。
コンサルタントとして、このような出会いは大変嬉しいものだ。

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