ドクター転職ショートストーリー

お疲れの理由は……(下)

2004年06月15日 コンサルタントH

幸い、F先生の新しい勤務先はすぐに紹介できた。しかも、ご実家近くにある全国的に有名な総合病院へ外科医として、である。ともかくも外科に戻りたいという先生の希望と、実家に生活の軸を移すという望みはかなったのである。さらに年棒も300万円アップの1600万円となったので、先生は大変満足そうにされていた。
次に私がしたことはF先生のアルバイトの整理。非常勤担当者と連携し、半年ほどの当直アルバイトをご自宅近くの病院でなんとか確保。週末の日当直はスポット勤務でクリアした。トータルして、以前のアルバイト収入と同程度を確保できたのである。諸般の事情で先生の入職は半年先であるが、満足できる結果に終わったと思う。
さて、2ヶ月ほどたったある日、F先生にお会いした。お疲れ度合いは多少減ったと見られる先生は、「3日に1回満タンにしていたガソリンが、週1回でよくなったよ」。

後日談。新しい勤務先への入職直前、機会あってF先生の奥様と電話で話した。感謝のお言葉を頂いた後、ほがらかに「新しい病院の近くでも当直のアルバイトを紹介してやってくださいね」。
…真のお疲れの原因はこれだったのかもしれない。

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