
うつを克服して、復職したい先生の転職活動とは?
第四十三話
うつを克服して、復職したい(後)
一、面接に向けての事前準備

今回の面接にあたり、老健側に先生のお身体の状態やご意向など、詳細にお伝えして、それを理解してもらった上で、面接に挑みました。と、申しますのも、今までの面接では、事前にお伝えできておらず、先生のキャリア・雰囲気とお身体の状態のギャップが大きく、不採用になられていたので、その点を事前に理解していることが、先生も安心して面接に臨むことができました。
二、いざ、面接へ

当日は、先生は緊張されておられましたが、非常にあたたかい雰囲気で理事長と職員の皆さんがお迎え頂いたので、面接の中で、先生の魅力やお人柄も伝わり、即決で採用になりました。老健側の反応は、「こんなに素晴らしい先生にお越し頂いたことは初めてです」と、感服されておりました。
先生からも「この職場なら、末永く勤務できます」と、安堵されて帰路につかれました。
先生からも「この職場なら、末永く勤務できます」と、安堵されて帰路につかれました。
三、先生から、学んだこと

面接の中で、一生忘れない瞬間がございました。それは、老健側より「先生は、どのようなスタイルで診療されますか?」と、質問がございました。その答えに対して、先生は、「私の診療スタイルはございません。もし、あるとすれば、患者様が求めることを提供することが、私のスタイルである」と。
その言葉をお聞きした時、私は、医師として、本当に大切なことを教えて頂いた気がしました。
その言葉をお聞きした時、私は、医師として、本当に大切なことを教えて頂いた気がしました。
四、コンサルタントが介在させて頂く、価値とは?

今回の先生の転職活動に関わらせて頂くにあたり、コンサルタントがどのように医療機関と調整して、医師の情報をお伝えしていくかで、大きく結果が変わってくることを痛感致しました。今後も双方にとって、何が大切かを意識しながら、努めて参ります。