「医師として」メインタイトル
前回のあらすじ
あくまで眼科にこだわりたい
命を預かる病院で働きたい医師の転職活動とは?
 

第二十一話
あくまで眼科にこだわりたい(後)

 六 1件の特殊な求人の連絡が入る
1件の特殊な求人の連絡が入る
 美容クリニックや介護老人保健施設求人のご提案がそこを尽き始めたとき、1件の特殊な求人の連絡がある医療機関から入りました。
 「実は医師の配置基準の兼ね合いで日当直の院内待機業務のみを常勤でお願いできる医師を至急で探して欲しい。」という医療機関からの依頼でした。私はこの時、この眼科の医師が頭に浮かびました。ただ美容でも老健でもない働き方なのでどうせ難しいという先入観を持ちつつその医療機関に匿名で提案してみました。
 七 ようやく挙がった求人を医師に提案
ようやく挙がった求人を医師に提案
 「眼科医であれば夜間の高齢者による目の疾患にも対応いただけるので大歓迎です。」という予想外の返答でした。
 おそらく難しいだろうと思いつつもせっかく挙がった求人だったので医師に提案することにしました。しかしその求人は基本は待機業務のみなので給与面は当初、その医師が希望する金額の半分以下の額面でした。100%断られる。と確信していました。
 八 希望動機をお電話で確認
希望動機をお電話で確認
 翌日の朝、出勤すると返答が届いていました。
 「今回の待機業務の求人に非常に興味があります。面接の設定をお願いできますか?」
 驚きが多きすぎて、メールの文面を二度読みしてしまいました。
 通常なら直ぐに面接の設定に取り掛かりますが、自分の中でどうしても医師の希望動機が気になりお電話で確認することにしました。
 九 希望に添って入職の段取りを
希望に添って入職の段取りを
 「〇〇先生、今回の求人は基本的には待機のみの業務で悪くないとは思いますが先方の提示年俸は当初、先生がご希望されていた額面より半分以上も低いですがよろしいですか?」
 「実は給与についてはあまり希望していません。本音を言えばクリニックや施設で働くより、自分の中では命を預かる病院で働きたい気持ちがあります。それがたとえ待機のみの業務だったとしてもです。緊急で目の痛みを訴えて来院される方も居るかもしれませんし、今まで医師人生のほとんどはコンタクト診療で患者の命を預かる仕事とは言えなかったので余計にそう思うのかもしれません。」 納得しない理由は無い返答でした。私は何も言うことはありませんでした。
 私がやるべきことは医師の希望に寄り添って入職して頂く段取りを取るだけと思い、迅速に行動しました。結果は問題なく採用をいただき翌週からご入職に至りました。
 十 医療に向き合う医師の姿勢
医療に向き合う医師の姿勢
 これまで様々な貴重な経験をしてきたつもりでしたが、今回のようにお金の問題ではなく医療に向き合う医師の姿勢による入職という新しい経験をさせていただきました。
 
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