「医師として」メインタイトル
前任者より引き継いだT先生とのお付き合い。
2年間にわたる二人三脚の転職活動とは?
 

第十八話
82歳、2年越しの医師転職活動。(前)

 入職先を半日で退職
入職先を半日で退職
私とT先生とのお付き合いは約2年前に前任者より引き継いだのが始まりです。
前任者は、医師採用に大変苦労されていた老健に、高齢の部分を考慮して頂きオンコール、看取りがないことを前提に紹介することができ、いろいろあったようですが「やっとみつかった」と先生も安心してくださり入職に至りました。
ところが出勤初日に理事長より「オンコールも受けてくれないか」と話が突然出てきて、T先生にすれば狐につままれたような感じになり、話にならないと激怒され半日も勤務しないで帰られてしまいました。
 一 前任者への不信感から担当を引き継ぐ
前任者への不信感から担当を引き継ぐ
確かに先生の気持ちを察することは十分にできますが、入所者さんのこともあり一旦前任者に連絡を頂ければ間に入って話をすることもできましたが、先生としてはそれ以上に我慢ができず気持ちが爆発したような感じになったと思います。
そして前任者に対しては不信感しかなく担当を変えてほしいという事で私が担当することになりました。
 二 希望する範囲を広げて案件を探す
希望する範囲を広げて案件を探す
それから先生と二人三脚の2年間にわたる転職活動が始まりました。
高齢のこともあり安易に見つかるとは思えませんでしたので、先生が希望する範囲を広げて案件を探し始めました。
ただ前任者もようやく見つけた求人で、1日で退職となってまた探すと言っても可能性のある範囲の施設はあたり尽くしているのが現状、そこから探すとなると次に上がってくる求人をいかに早くもらえるか、こちらからアプローチして見つけ出すかが勝負になってきました。
 三 訪問診療の勤務をご提案
訪問診療の勤務をご提案
また方向性を変えることも提案しました。
病院での勤務は避けたいとおっしゃっていましたので、訪問診療の勤務を提案しました。
先生自身も年齢の部分で難しいことは分かって頂いてましたので、高齢者医療に従事できるのならばそれでもいいので探してとお言葉を頂きました。
ただ第一希望は老健なのでその案件も確認しながら自宅から近い地域より訪問診療案件も掘り起こし作業を開始しました。
やはり訪問診療の案件の方が先に見つかり先生に勤務内容・諸条件を伝えて面接設定をすることができました。
 四 1年半ほど入職できない状態が続く
1年半ほど入職できない状態が続く
訪問診療の医師不足という事があり面接をしていただける医療機関は何件かありましたが最終的には入職に至らずということが繰り返され、そのような状態がやく1年半ほど続きました。
そうなると先生も転職活動疲れが出てきて、面接のあと一緒に駅まで向かおうとすると「先に帰っていいよ」と言われました。
それを無理に駅までお送りしますと言える雰囲気ではないことは感じれましたので、そのまま分かれ歩いてる途中で先生の方を見ると本当に疲れた様子でベンチに座りこまれるのが見えました。
 五 コンサルタントとしての恥じらいを感じる
コンサルタントとしての恥じらいを感じる
それを見た時に私は思いました。
先生の希望をかなえようとしていない、自分本位で先生の勤務先を決めよとしていることにコンサルタントとしての恥じらいを感じ、もう一度1件1件老健に確認を入れて必ず案件を見つけようと決心しました。
 
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