「医師として」メインタイトル
糖尿病からの現場復帰を目指す医師からの依頼。
奥様の意向と医師が目指す転職とは?
 

第十六話
私はまだやれるはず。。(前)

 ある医師協会からの紹介
ある医師協会からの紹介
私とその医師との出会いは、ある医師協会からの紹介でした。
 一 糖尿病からの現場復帰を目指す医師
糖尿病からの現場復帰を目指す医師
事前に協会から伝えられていた内容は、ご年齢70歳。以前は小児科を開業されておられたが糖尿病を患ってしまい、この度、現場復帰を目指されております。とのことでした。それを聞いた私は、おそらく勤務希望は介護老人保健施設だろう。と思っていました。
 二 違和感を感じた初面談
違和感を感じた初面談
初面談の場所は協会の会議室の1室でした。そこに現れたのは小柄で大人しい印象の医師でした。特に医師からの質問はなく、ひたすら私からの質問に答えてくれる内容に、私はほんの少し違和感を感じたのを覚えています。
「例えば、勤務地はやや遠方で電車で1時間を超えるエリアはやはり厳しいですよね?」「いいえ。大丈夫です。」「遠方で夜診の求人があります。終電の兼ね合いで宿泊になってしまったら厳しいですね。」「いいえ。できます。」「土曜日隔週勤務で週5.5日の勤務がありますが、ご希望は週4日程度でしょうか?」「いいえ。週5.5日でもやれます。」
私の全ての質問に拒否することもなく全ての条件を受け入れてくださいました。ご病気から復帰されたばかりで大丈夫だろうか?と半信半疑ながらも後日、求人をご提案するという事でこの日の面談は終了しました。
 三 医師の奥様からお電話
医師の奥様からお電話
その夜、見知らぬ固定電話の番号から私に電話が入りました。お会いした医師の奥様からでした。「本日は会って頂きありがとうございました。ウチの主人は開業していた時のイメージが強く残ってしまっていて、まだまだバリバリ働けると思い込んでいるんです。でも実際は復帰したばかりで体力的にも不安があるので仕事は負担が少ない週2~3日程度にしていただけますでしょうか?」と。
私はその場では快諾したものの少し考え込んでしまいました。先生は実際にはどう思ってるんだろう?
 四 医師からの本音とも言えるお言葉
医師からの本音とも言えるお言葉
そんな思いもありつつ、週2~3回ほど勤務の介護老人保健施設をご紹介し面接に行くことになりました。場は和やかな雰囲気で話が進んでいき、医療機関側も前向きに採用を検討したい。できれば1日でも早く来て欲しい。と嬉しいお言葉をいただき面接を終えました。
しかし帰り際に、その医師から本音とも言えるお言葉を頂いたのです。
 
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