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病院の特色

千手堂病院 院内の様子
1. 循環器科

 初音院長の専門性を活かし、高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症など、心臓と血管に関係する疾患を診療している。さらに、2014年に心臓リハビリテーションを立ち上げた。

 「心臓リハビリテーションに力を入れることで、運動療法だけではなく、栄養指導、服薬指導、禁煙指導、生活指導など包括的介入を行っています。増加を続ける高齢の心不全患者さんが病気を抱えながらも、なるべく長く自宅で過ごすことができるように、生活全般を支えられる体制を整えています。」

 

2. 血管外科

 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術(レーザー治療)、ストリッピング手術、硬化療法などの日帰り手術を行っている。静脈エコーによる深部静脈血栓症の診断も行う。近年は下肢静脈瘤に対して、血管内焼灼術が普及しているが、千手堂病院でも積極的に取り組んでいる。

 「当院の本来のあり方とは違う診療内容なのですが、私は外科がベースにあり、そのうえに循環器の専門医を持っています。これを維持するには外科専門医を維持しないといけないという二重構造になっており、その意味でも下肢静脈瘤を診ています。下肢静脈瘤の血管内治療はカテーテルを血管に入れ、原因となっている血管を内側から焼灼するというものですが、個人的にも興味のある分野ですね。岐阜県内では早く始めた方だと思います。」

 

3. 内科

 内科は初音院長のお母様である初音三重子理事長が中心となり、風邪や腹痛などの急性の熱や痛みの治療とともに、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病を診療している。

 「理事長がメインの診療科ですが、循環器疾患は私の専門分野と重なるところがありますので、生活習慣病をはじめ、メタボ外来や禁煙外来といった生活習慣の管理は私も行っています。理事長は高齢の患者さんの風邪などの一般的な疾患に加え、食べられない、飲み込めないといったご相談に乗ることが多いですね。昔から10年、20年と来てくださる患者さんもいらっしゃるので、地域の皆さんの身近なホームドクターとして、皆さんの日々の健康をサポートしています。」

 また、各種予防接種、禁煙外来、一般健診、特定健診、すこやか健診、入社時健診、入学時健診などの健康診断、在宅訪問診療も行っている。

 「地域包括ケア病床とも関連するところですが、在宅診療には力を入れています。理事長が一人でやってきたのですが、在宅療養支援病院の指定も受けましたし、外来数が減ってきている分、こちらからご自宅や施設に赴いて医療を提供するようにしています。そこで具合が悪い患者さんがいらっしゃれば、地域包括ケア病床に入院していただき、当院でお支えします。入院後は身体的のみならず、環境の調整もして、ご自宅に戻っていただきます。また、急性期病院からの患者さんもポストアキュートぐらいの比較的早い段階で当院に受け入れ、また地域にお帰しし、引き続き当院で診るという循環を形成しています。」

 

4. 整形外科・リハビリテーション科

 一般的な整形外科疾患に加えて、骨粗鬆症の検査や治療などにも幅広く対応している。腰椎圧迫骨折に対しては1カ月程度の入院も可能である。また、医師による訪問診療も行っている。

 「整形外科は黒瀬純一副院長が診ています。手術はほとんどしていないのですが、高齢者によくある急性腰痛症、複雑骨折の保存的治療や消炎鎮痛などを行っています。また、黒瀬副院長は褥瘡ケアにこだわりを持っていますので、褥瘡を根気強く診療しています。」

 千手堂病院では治療の一環として、運動機能の回復を目的とした運動指導にも力を入れ、訪問リハビリも行っている。

 「私自身が心臓リハビリに取り組んでいるので、内部疾患のリハビリを含めて、リハビリを重要視しています。リハビリには事故からの回復といった昔からのものもありますが、終末期でも有用なものです。当院は終末期でのリハビリにも注力しています。終末期になるとリハビリで回復するわけではないのですが、QOLを向上させ、少しでも安楽に過ごしていただけるのです。それによって、ご家族の納得感も深まります。それからデイケアですね。現在はデイケアの利用者や売上が減少していますが、本来の通所リハビリとしての機能はADLの比較的保たれている方にリハビリを提供することで、ADLの低下を予防して健康寿命を延長し、社会復帰を目指すものです。当院は現在、医療ニーズの高い高齢の方、自宅での日中の介護が困難な方、自宅での入浴が困難な方といった、本来ならデイサービスが想定される利用者さんへの対応を行っています。今後は当院のデイケアとしてどちらの機能を選択するのか、どちらも両立するのか、新規にデイサービス事業を立ち上げるのか、別事業者と連携するのか、どのステージにおいても包括的に介入できるようにと検討しているところです。」

 

2021.07.01 掲載 ©LinkStaff

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