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「高度な医療で愛し愛される病院」
一宮西病院( 愛知県一宮市開明字平)

病院の特色


1.脳神経外科

 2003年に開設した診療科であり、脳腫瘍には内視鏡手術も含めて、最新の治療を行うほか、顔面痙攣、三叉神経痛などの機能的手術にも取り組む。2010年に根來眞医師を招聘し、血管内治療センターを新設した。ここでくも膜下出血、脳梗塞などの脳卒中の治療に力を入れている。また、脊髄や脊椎疾患は脊椎から腰椎までの内視鏡や顕微鏡を使った手術を中心に治療を行う。



2.循環器内科

 7人の常勤医師が在籍する。主な対象疾患は虚血性心疾患全般、心臓弁膜症、心筋症、高血圧性心疾患、感染性心疾患、心膜疾患、大動脈疾患、下肢動脈疾患などの末梢動脈疾患、腎動脈疾患、先天性心疾患、不整脈全般、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、心不全全般、肺高血圧症、肺動脈血栓塞栓症、深部静脈血栓症、高血圧、難治性高血圧症、高コレステロール血症、高脂血症、動脈硬化予防である。

 2015年の症例数は心臓カテーテル検査1,411例、経皮的冠動脈形成術(PCI)523例、四肢・腎動脈形成術80例となっている。
「心臓リハビリにも積極的に取り組んでいます。心臓疾患で心臓の力が弱い方、運動ができない方に適切なリハビリ指導を行っています。心臓リハビリにより、動脈硬化の予防や進行の抑制のみならず、社会生活に適応できる環境づくりを目指しています。」



3.整形外科

 外科マイクロサージャリーセンター長のほか、7人の常勤医師が揃っており、整形外科疾患全般に対応している。2015年の症例数は手の外科を除く上肢299例、 手の外科218 例、下肢479 例、脊椎・体幹127例、骨盤7 例、そのほか55例の合計1,185例に上っている。

「当院は二次救急病院ですから、非常に重篤な外傷患者さんはいらっしゃいません。ただ、外傷比率とは二次救急レベルなんですね。当院の脳神経外科は専門医が多くいますし、脊椎にも脊椎を指導できる医師がいます。関節も肩、肘、股関節、膝、足首を全て診ることができます。できないものはない状況ですね。当院の手術数の4分の1が整形外科となっています。」



4.救急医療

 一宮西病院は2009年の移転当初から救急医療に力を注ぎ、尾張西部医療圏の二次救急病院として、地域医療に貢献している。指定こそ二次であるが、実際は一次から三次までの患者さんを受け入れており、「365日24時間、いつでも、どんな怪我や病気の患者さんでも受け入れ、決して断らない」を方針としている。心肺停止、脳卒中、急性冠症候群、急性大動脈疾患などの重症患者さんや中等度の外傷患者さんの救急車も積極的に受け入れている。

「当院の診療科の特徴として、脳神経外科、循環器内科、整形外科と申し上げたのは救急に直結している診療科だからでもあります。当院は三次救急ではありませんから、地域医療が基本的なスタンスになります。地域医療はできない医療があってはいけないんです。救急度合の高い患者さんほど、助けてさしあげないといけません。救命というレベルになりますと、二次救急からは逸脱してしまいますが、助けられる命を断ってはいけないというのが基本的な姿勢です。その際に命に関わる脳や心臓の救急については絶対に助けるという使命感を持っています。」



2017.01.01 掲載 (C)LinkStaff

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