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「地域に信頼される病院を目指す」
公益財団法人北海道医療団 帯広第一病院

運営・経営方針

1.運営・経営方針

 帯広第一病院は公益財団法人ゆえに、経営を成り立たせることは難しい。そこで、山並院長に運営や経営にあたって取り組んでいることを伺った。

「経営に関しては、地域の要望を聞くことが大事ですね。十勝地方の中の帯広市内の二次救急を受け持つ病院の一つですが、公益財団法人ですので、1割ほどは無料低額診療事業などを要件にしています。そのうえで経営をしていかないといけませんので、微妙なさじ加減で頑張っています。金儲けにはなかなか走れないですよ(笑)。来年度は緩和ケア病棟が新設されますが、十勝管内で初の施設となります。現在、急ピッチで情報を集めており、ここ数カ月のうちに青写真を作るつもりです。当財団には介護施設がなく、老健も一つだけですので、今後は地域との連携が必須ですね。現在、消化器内科が当院の売りになっていますので、紹介率はそれなりにあります。これからは在宅医療や緩和ケアでも消化器内科が中心になるでしょう。」



2.地域連携

 地域連携室の取り組みとしては、開業医への定期的な訪問や広報誌の発行などが挙げられる。

「地域連携室は頑張ってくれていますよ。広報誌も毎月、出していますし、それを持って回って、紹介患者さんを増やす努力をしています。帯広市内を中心に活動している十勝毎日新聞社という新聞社があるのですが、地元密着の新聞を発行しているんですよ。そこに、こちらから積極的に情報を流し、よく記事にしてもらっています。そういう地道な活動で、地域へのアピールに努めています。」



3.今後の展開

 緩和ケア病棟の開設準備をしています。来年度中には開設したいものです。今は準備チームを作り、他院の見学などを行って、しっかり計画を立てているところです。看護師に関しては、緩和ケアチームを立ち上げることを何年も前からアピールしていますので、緩和ケアを希望して入職してくる看護師も出てきました。こういう人たちを中心にして病棟を作っていきます。当院には緩和ケアの認定看護師はいませんので、いずれは当院の看護師に研修に行ってもらい、資格取得をさせたいですね。まずは既に認定看護師として働いている人をリクルートできればと思っています。認定看護師のみならず、看護師の求人は継続的に行っています。

2016.07.01 掲載 (C)LinkStaff

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