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奈良社会保険病院

院長メッセージ

 医師という仕事は典型的な専門職です。“Professional”は職業人などと訳しますが、元は「人のために自分を捧げる喜びを知っている人」という意味があるそうです。Professionという語は13世紀に「入信」という意味で登場し、中世の時代には「神学、法学、医学にかかわる職業」をも指す言葉となり、さらに「公言」、「宣言」、「告白」の意味を持つに至った言葉だそうです。
 日野原先生は次の様に言っておられます。すなわち、「普通の職業人という意味ではなく、自分は神から公のために尽くすことを託されているのだという使命感を持たなければいけません。昔は聖職者、裁判官、医師がプロフェッションと言われましたが、医師こそ、そういう面が色濃くあるべきだと思います。」と。私はこのことは医療従事者全てにあてはまる言葉ではないかと思っています。医療者は単に技術や知識集団ではなく、そういった使命感を強く持たないといけないと思います。
 使命感がないと、仕事が段々と辛いものだけになってきますし、仕事を全うすることすらできません。
 私は「医療人には、Science、Art、Humanityの3つが求められる」と常々若い方に言っています。知識と技術と心ですが、そのバックボーンとなるのがプロフェッショナルの集団であるという意識です。そういう意識がなければ、医療という仕事は続かないです。特に若い医師の方々には、プロフェッショナルとしての使命感と同時に、誇りを持ってほしいと思います。

2012.05.01掲載 (C)LinkStaff

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