医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

医師が大学院に進学するメリットとは

医師として将来の選択肢を多く持つために、大学院で博士号を取るケースがあります。その場合、具体的に何を目指す人が大学院へ進学するのか、今回はその理由や生計の手段、博士号を取ることで変わるキャリアについてご紹介します。

大学院へ進むのはどんな医師?

大学院へ進むのはどんな医師?

一般的に、大学院へ進学する医師の多くは、自分の専門とする分野に関して基礎研究や臨床研究を行いたいという目的を持っています。医学の進歩は著しいもので、治療手段や薬品だけでなく、治療に利用するデバイスも日々進化しています。そのため、より高度な専門性を得るために、すでに医師免許を得ていながらも、さらに注目されている、あるいは解明されていないトピックに関して研究を行うのです。研究以外の理由としては、将来的に医学部教授になるという理由が挙げられるでしょう。専門分野のスペシャリストとしてはもちろん、医学部生への教育に力を注ぎたいという意志を持つ人は大学院へ進学し、博士号取得を目指します。この他にも、開業する際に、実績や信頼を示す意味で博士号を取得しておきたい場合や、キャリアアップの材料として博士号を持っておきたい場合に大学院への進学します。このように、進学する目的は個々人の将来設計によって異なりますので、医師としてのキャリアをよく検討し、その際に大学院への進学が必要であるか否かを判断しましょう。

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在籍中はアルバイトで生計を立てる

在籍中はアルバイトで生計を立てる

大学院に在籍中は学費が発生する上、家庭がある身であれば家族の生活費も欠かせません。そのため、一般的に大学院に通う医師はアルバイトで収入を得ます。非常勤医師としてアルバイト契約をしている病院で、特定の時間あるいは特定の曜日に勤務します。大学院生の場合、平日の日中は研究があるため、アルバイトは主に夜間や土日になることが多いです。給与面においては、病院や科目によって差はありますが、医師という高度な専門職であるゆえ、基本的に日給は高額です。勤務日数次第では、月々の生活費や教育費に影響がない程度には収入を得ることができます。大学院への進学時は、月々いくら稼ぐ必要があるか目途を立て、適量のアルバイトを行いましょう。医師の仕事であれば、決まった曜日だけ定期的に勤務する「定期非常勤」や単発で入る「スポット勤務」など、多くの人材会社がWEBサイトを設けています。勤務地や希望条件に沿った求人を気軽に検索することが可能で、大学院へ進学しても収入を得ることは難しいことではありません。しかし、学費や予期せぬ事柄で出費が重なる時期もあるので、大学院進学を目指す上では計画的に貯金もしておきましょう。

博士号を取ることで広がるキャリア

博士号を取ることで広がるキャリア

大学院にて博士号を取得することで、医師としての選択肢は広がります。ただ、これはあくまでも「選択肢」における話なので、博士号を取得しているからといって、必ずしも確実なポストが用意されているとは言い切れません。しかし、博士号を取得することで、医学部教授や院長としての道を目指したり、医局内でキャリアを築くといった医師としてのさまざまな働き方や在り方を考えたりすることが可能となります。医師は、特に実績や経歴が出世に大きく関わりますので、上位のポジションを目指して多くの医師が一つでも多くの実績を持つために競い合います。この出世における判断材料の一つとして学位が挙げられるため、自分の武器として博士号を取得することは何も珍しいことではありません。また、現実的な問題として、年齢や身体能力を理由に臨床に携わることが難しくなることも想定されます。ビジョンが既に決まっている医師はもちろん、方向性に悩んでいる医師も、「あの時、博士号を取得していれば…」と先々で後悔することがないよう、博士号の取得を一度検討してみましょう。

医学部大学院についてよくある質問

医学部大学院についてよくある質問

医学部の大学院とは、学士(医学士)の学位を取得した後に進む、より高度な医学教育のためのプログラムを指します。このようなプログラムは、通常、専門的な研究スキルを磨くために設けられており、医学に関連する研究分野(例えば生物学、生化学、病理学、薬理学など)で修士(医学修士)、博士(医学博士)の学位を目指します。
日本の医学部大学院は主に以下の2つの形態があります:
修士課程:
医学部を卒業し、医師免許を取得した者が、専門的な知識や技術をさらに深めるために進学します。修士課程では一般的に2年間のプログラムで、専門的な知識と技術を深め、その後博士課程へ進むための準備をします。
博士課程:
博士課程は、専門的な研究能力を養うためのプログラムで、一般的には3年から5年かかります。このプログラムを修了すると、医学博士の学位を取得します。博士課程では、指導教官の下で独自の研究プロジェクトを進め、その結果を博士論文として提出します。この論文は、専門の評価委員によって評価され、その上で博士の学位が授与されます。
このように、医学部の大学院は、既に医師免許を持つ医師が更なる専門知識や研究能力を身につけるためのプログラムとなっています。一方で、一部の大学院では、未だ医師免許を持たない学生が入学し、大学院修了と同時に医師免許を取得するコースも存在します。これらは大学により異なるため、具体的な内容は各大学のウェブサイトや案内書等をご確認ください。

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医学部の大学院の学費は、国立大学、公立大学、私立大学ともに大きく異なります。また、各大学やプログラムによっても違いがあります。
国立大学の医学部大学院の場合、2021年時点での参考情報として、学費は年間約80万円程度で、入学時には入学料として約28万円が必要とされています。ただし、これは一般的な参考値であり、大学によってはこれより高額、または低額の場合もあります。
公立大学の医学部大学院の学費も、国立大学と同様に、大学により異なりますが、概ね国立大学と同程度またはそれ以上になる傾向があります。
私立大学の医学部大学院の学費は、国立大学や公立大学よりも高額であることが一般的です。年間200万円以上、場合によっては300万円以上になることもあります。
上記の額はあくまで一般的な参考値であり、具体的な額は各大学のウェブサイトや案内書等で確認してください。また、経済的な理由で大学院進学が困難な場合でも、奨学金制度や教育ローンなどの支援制度がありますので、それらの利用も検討してみてください。

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医師と医学博士は、その資格と役割が大きく異なります。
医師は、患者の診断や治療を行う医療従事者のことを指します。医師になるためには、医学部を卒業し、国家試験に合格して医師免許を取得する必要があります。医師は、クリニックや病院での診療、手術などの医療行為を通じて、患者の健康の回復と維持をサポートします。
一方、医学博士は、大学の大学院医学系研究科(博士課程)を修了し、博士論文を提出・審査し合格した者に与えられる学位です。医学博士は基本的に研究者であり、医学の分野において高度な研究を行い、新たな知識や技術の開発に寄与します。医学博士は必ずしも医師免許を持っているとは限らず、また、医師全てが医学博士の学位を持っている訳ではありません。
ただし、一部の医師は、臨床の経験を生かした研究を行い、医学博士の学位を取得することもあります。また、一部の医学博士は、自身の研究を臨床に応用するために、医師免許を取得することもあります。このように、医師と医学博士は、それぞれが医療や医学の進歩に寄与する異なる役割を果たしています。

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2018.1.17 掲載
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まとめ

基礎研究や臨床研究、医学部生の育成、開業時の信頼度等のため博士号を目指す人が多い

在籍中は非常勤医師としてアルバイトやスポット勤務で収入を得る

実績や経歴が重視されることも多いため、学位の取得により、選択肢は広げられる

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